2017年5月3日水曜日

歯学教育 特異性炎、歯学英語、局所麻酔、放射線(線質)


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では、今回も参りましょう!

こんにちは!東京デンタルスクール 
教務主任の岩脇 清一です。 

1.特異性炎はどれか。すべて選べ。(病理学)
a 梅 毒
b 結 核
c らい病
d 顎放線菌症
e サルコイドーシス


解答:a,b,c,d,e


解説:病理学から炎症についての出題です。
口腔外科でも出題可能な範囲でもあるので、ここで押さえておきましょう。

~炎症~
炎症の5徴候:発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害
特異性(肉芽腫性)炎:マクロファージ・
リンパ球が関与。特徴的な病理組織像を形成するもの。

結核・梅毒・らい病(ハンセン病)・放線菌症・サルコイドーシスなど。
増殖性炎
変質性炎
滲出性炎:滲出性炎はさらに以下に分かれる。
漿液性炎:血清の滲出
線維素性炎(ジフテリア)
カタル性炎
出血性炎(インフルエンザ)
壊死・壊疽性炎(壊疽:壊死組織に腐敗菌が感染したもの。)
化膿性炎(膿瘍、蜂窩織炎、蓄膿症)

この中では、特異性炎と化膿性炎が特に試験頻出です。
今のうちからの理解が大切ですよ。

2.小臼歯はどれか。1つ選べ。(解剖)
a incisor
b canine
c premolar
d wisdom tooth
e impacted tooth

解答:c

解説:解剖学より、歯の英語についての出題です。
進級試験などでも頻出の事項となります。
この問題から、歯科英語に少しでも興味を持ってくださいね。

~歯科英語(歯に関するもの)~

incisor 切歯
canine 犬歯
premolar 小臼歯
molar   臼歯
wisdom tooth  智歯
impacted tooth 埋伏歯
deciduous tooth 乳歯

覚えたもの勝ちなので、確実に理解しましょう。


3. アドレナリン添加リドカインと併用して
血圧が上昇するのはどれか。すべて選べ。(歯科麻酔学)

a 抗精神病薬
b 三環系抗うつ薬 
c α受容体遮断薬
d β受容体遮断薬
e MAO受容体阻害薬 

解答:b,d,e
解説:歯科麻酔学から、アドレナリンの併用に関する出題です。
意外と試験頻出事項な割には、正答率が一向に上がらないところでもあります。
イメージさえつかんでしまえばそんなに怖くないところです。

~薬剤とアドレナリンの併用~
三環系うつ薬(アミトリプチンなど)、β遮断薬(プロプラノロール、アテノロールなど)、
MAO受容体阻害薬(セレギリンなど):血圧上昇

α受容体遮断薬(ダイベナミンなど)、抗精神病薬(ハロペリドール、クロルプロマジンなど):血圧低下

まずは大きなくくり(α受容体遮断薬など)を押さえましょう。そのあとにそれぞれの薬物をおさえるといいでしょう。

ラストです。

4.線質に影響するのはどれか。すべて選べ。(歯科放射線)

a 管電流
b 照射野
c 管電圧
d 総ろ過
e 焦点─被写体間距離

解答:c,d

解説:歯科放射線から放射線の線質についての問題です。この分野は国家試験に頻出であったため、かなりの頻度で狙われます。

そもそも「線質」とは何か? 簡単に言えば、「エックス線の物質の透過性」です。

線質を表すには「半価層」という考え方を用います。この「半価層」が大きいほど透過性が高くなる、つまり線質が硬くなります。
その線質ですが、「管電圧の大きさ」と「総ろ過」により決まります。
*総ろ過:固有ろ過(絶縁油など)と付加ろ過(ろ過板など)を足したもの

*照射野は被爆線量(小さいと被曝軽減)や、鮮鋭度、コントラスト(小さいと上昇)に関与します。


いかがでしたでしょうか?
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執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎