2017年4月21日金曜日

歯学教育 免疫細胞、テロメア、下顎構造、Scammon臓器発育曲線

歯学部1-6年生、留年生、国試浪人生の

マンツーマン個別指導 東京デンタルスクール 塾長の岡田です。


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1.免疫細胞とその働きの組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。(微生物学)

a 単球────抗原情報の受容
b 好中球───抗原提示 
c 好酸球───ヒスタミンの産生
d 形質細胞──抗体の産生
e 好塩基球──アレルギーの抑制 

解答:d

解説:微生物学から、免疫細胞に関する出題です。
進級試験などで出題されやすい部分であると同時に、
高学年でも知識が要求されます。低学年の段階で確実に修得しておきましょう。

~免疫細胞のはたらき~(すべて白血球に属します。)

好中球:異物の貪食
好酸球:アレルギーの抑制
好塩基球:IgEと結合し、ヒスタミンを遊離→I型アレルギーに関与
単球(これがマクロファージ、樹状細胞に分化する):
貪食、抗原情報をTリンパ球に提示
NK細胞:非特異的な細胞破壊(Tリンパ球の指令によらない)
Tリンパ球
ヘルパーT細胞:抗原情報を受容し、
免疫細胞の活性化、Bリンパ球の形質細胞への分化を促す。
キラーT細胞:感染細胞などの破壊(ヘルパーT細胞の指令が必要)
Bリンパ球:形質細胞に分化し、抗体を産生

低学年の皆さん!ここは非常に基本的な分野です。
(英語でいうとこのABCみたいなもの。)
今のうちにマスターしておきましょう。

2.テロメアが関与するのはどれか。1つ選べ。(生化学)

a 転 写
b 翻 訳
c 物質の透過
d 細胞の寿命
e エネルギー産生

解答:d

解説:生化学からテロメアの機能についての出題です。
低学年頻出、CBTでも狙われることがあります。
高学年の皆さんはぜひとも正解してもらいたい問題です。

テロメアとは何か?
染色体中のTTAGGGの塩基配列が反復する領域です。
通常は分裂ごとにテロメアが短縮するので、細胞の寿命に関与します。
腫瘍細胞ではテロメアを無効化する酵素
(テロメアーゼ)によって無限に分裂することが可能となっています。

転写:DNAの塩基配列を鋳型として相補的なmRNAを生成すること。
核内で行われる。
翻訳:mRNAに基づいてタンパク質を合成すること。リボソームで行われる。
物質の透過:主に細胞膜による。
エネルギー産生:細胞質(解糖系)、ミトコンドリア(電子伝達系、TCA回路)

今のうちからの理解が大切です。

3.下顎に存在するのはどれか。すべて選べ。(総義歯)

a 頬 棚
b アーライン
c 切歯乳頭
d ハミュラーノッチ
e レトロモラーパッド

解答:a,e


解説:総義歯学から口腔内の構造物についての問題です。
構造物の理解が定期試験や進級試験の得点につながります。

<義歯に関連する口腔内の構造物>
アーライン:上顎軟口蓋付近。アーと発音させた際に動く部分の境界。
義歯の後縁の設定に用いる。
ハミュラーノッチ:翼突上顎切痕。(上顎結節と蝶形骨翼状突起の境目あたり)
HIP平面や義歯後縁の参考にされる。
頬棚(バッカルシェルフ):下顎にある構造。義歯の圧負担域となる。
レトロモラーパッド:下顎に存在する人工歯排列の目印(仮想咬合平面は1/2の高さ)
          義歯床後縁の基準でもある。(1/2以上覆う)
切歯乳頭:人工歯排列(上顎中切歯切縁は中心から10mm前方)、HIP平面の設定に用いる。

頻出事項なので、気合入れて覚えてしまいましょう。

ラストです。
4.Scammonの臓器発育曲線でシグモイドカーブを描くのはどれか。1つ選べ。(小児)
a 胸 腺
b 精 巣
c 骨 格
d 神 経
e 口蓋扁桃

解答:c

解説:小児歯科学より、Scammonの臓器発育曲線についての出題です。
進級試験などでも頻出の事項となります。

~Scammonの臓器発育曲線~
リンパ型:12歳で成人の200%、以降減少(胸腺・口蓋扁桃)
神経型:6歳児にすでに成人の90%(脳・神経など)
一般型:シグモイド曲線(S字)→乳幼児期・思春期の2回ピークがある(筋・骨格・血管など)
生殖器型:思春期以降に急激な成長発育(精巣・卵巣・乳房など)

覚えたもの勝ちなので、確実に理解しましょう。

いかがでしたでしょうか?
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執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎