2017年4月7日金曜日

歯学教育 筋組織、腎臓の機能、齲蝕、唇顎口蓋裂


歯学生1年~6年生の進級、CBT、歯科医師国家試験

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塾長の岡田です。

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こんにちは!東京デンタルスクール 
教務主任の岩脇 清一です。 
新年度、始まりました。つまらないミスで
点数を落とさないように、今のうちからコツコツと。
ここで覚えてくれれば構いません。

1.筋組織の特徴で正しいのはどれか。すべて選べ。(組織学)
a 心筋は横紋を有する。
b 平滑筋は随意筋である。 
c 平滑筋は内臓の運動に関与する。
d 骨格筋は核が細胞の辺縁に存在する。
e 心筋は細胞同士がヘミデスモゾームで結合する。 


解答:a,c,d
解説:組織学から、筋の支配神経に関する出題です。
進級試験などで出題されやすい部分であると同時に、
高学年でも知識が要求されます。低学年の段階で確実に修得しておきましょう。

~押さえておきたい筋線維の特徴~
平滑筋
・不随意筋である(自分の意思で動かせない)
・消化管、血管壁、内臓運動に関与
・収縮すると内臓痛を引き起こす

心筋
・不随意筋である
・横紋を有する
・細胞同士がギャップ結合で結合

骨格筋
・随意筋である
・横紋を有する
・細胞の辺縁に核が存在する

2.腎臓の機能はどれか。すべて選べ。(生理)

a 尿の生成(老廃物排泄)
b 血圧の調節
c 尿素の生成
d 電解質の調節
e エリスロポエチンの生成

解答:a,b,d,e

解説:生理から腎臓の機能についての出題です。
低学年頻出、CBTでも狙われることがあります。高学年の皆さん、正解できましたか?

~腎臓の機能~
・尿の生成(老廃物などの排泄)
・水、電解質の調節
・pHの調節
・エリスロポエチン(赤血球産生促進)の生成、分泌
・ビタミンDの活性化
・血圧の調節(レニンを分泌してレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系を働かせる)

皆さん!今のうちからの理解が大切です。

3.急性う蝕と比較した慢性う蝕の特徴はどれか。すべて選べ。(修復)

a 若年者に多い。
b 穿下性に進行する。
c 再石灰化が期待できる。
d 齲蝕検知液で判別しやすい。
e  軟化象牙質の形成量が多い。

解答:b,c

解説:修復からう蝕の比較についての問題です。
特に修復学の定期試験や進級試験で狙われやすいところです。頑張って理解しましょう。


急性齲蝕
・若年者に多い
・穿通性に進行する
・軟化象牙質の形成量が多いが、修復象牙質の形成量は少ない
・齲蝕検知液で判断しやすい

慢性齲蝕・高齢者に多い
・穿下性に進行する(エナメル象牙境で横に広がる)
・軟化象牙質の形成量は少ないが、修復象牙質の形成量は多い
・齲蝕検知液で判断しにくい

頻出事項なので、気合入れて覚えてしまいましょう。

ラストです。

4.唇顎口蓋裂に関する記述で正しいのはどれか。1つ選べ。(口腔外科)

a 上顎骨の過成長が生じる。
b Perko法は口唇形成術の術式である。
c 口唇形成術は体重が10kgの時点で行う。
d 言語治療は生後18か月ごろから開始する。
e 唇顎口蓋裂は女児より男児での発生が多い。

解答:e

解説:口腔外科学より、唇顎口蓋裂についての出題です。
進級試験などでも頻出の事項となります。

~唇顎口蓋裂~

・発症は多因子しきい説が有力
・上顎劣成長による骨格性反対咬合が起こる
・唇顎口蓋裂は左側・男児に多い
・発症率は1/500
・中耳炎の併発あり、唇顎口蓋裂は歯数異常が生じる。

治療の流れ

Hotz床(0~3か月)、母親指導
口唇形成術(4~6か月,体重5.5kgで行う)
口唇形成術
・Millard法 
・三角弁法:Tennison法、Randall法
口蓋形成術(1歳6か月~5歳,10kg:1回法は1歳6か月、2回法は1歳6ヶ月と5歳)
口蓋裂手術法1回法:Wardill法、push back法、von Langenbeck法、Furlow法
         2回法:Perko法
言語治療は3~5歳、スピーチエイドの併用(鼻咽腔閉鎖機能の改善)
矯正治療
顎裂部骨移植術(9~11歳)犬歯の萌出誘導と鼻口腔瘻の閉鎖
(言い換えれば上顎骨の連続性の確保)
外科的矯正治療:18歳以降

覚えたもの勝ちなので、確実に理解しましょう。

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、
大学1年~国浪生までの定期試験・CBT・
国家試験対策を家庭教師・個別指導の両方のかたちで行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎