2016年2月27日土曜日

109回 歯科医師国家試験 問題・解答



109回歯科医師国家試験 問題・解答


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掲載当時(2016/2/27日)解答は発表されていないため、
下記は東京デンタルスクール独自の解答予想となります。

厚生労働省の解答発表により、
下記は変更・複数回答・削除になることが予想されています。


画像問題を文章化するなど一部改編・削除
・修正・加筆・独自の解説を行っています。


参考程度にご覧ください。

109回 歯科医師国家試験

A問題


A porcelain veneer is bonded to the ( labial) surface of anterior tooth
 To solve esthetic problem.
CAD/CAMのコンポジットレジンクラウンの支台歯辺縁形態 ディープシャンファー
臨床検査技師は採血が出来る。
顎骨に発生する発育性嚢胞 含歯性嚢胞
単純性骨嚢胞は発育性嚢胞ではない。
臨床検査値の基準範囲内に含まれる基準固体の割合 95%
生体内でコレステロールから合成される グルココルチコイド
上顎右側第一大臼歯の咬合面観のの模式図で下顎の左側方運動を行った
場合、中心窩に嵌合する対合歯の咬頭頂は近心舌側咬頭に移動する。
血友病A患者の観血的処置に際して投与するのは第Ⅷ因子製剤
歯面塗布に用いられる酸性 フッ素リン酸溶液 9000ppm
耳下腺神経叢をつくるのは顔面神経である。
非歯原性歯痛は筋・筋膜性歯痛、神経障害性歯痛、神経血管性歯痛、
上顎洞性歯痛、心臓性歯痛、精神疾患または社会的要因による歯痛、その他
神経障害性の非歯原性歯痛を生じするのは三叉神経痛
歯肉縁上プラークを構成する細菌で最も多いのは通性嫌気性グラム陽性球菌
医の倫理に含まれないのは医学的進歩である。
医療倫理4原則 善行、正義、無危害、自立尊重
仮想咬合平面の設定に用いる機材 occlusal plane guide
破歯細胞 発達した波状縁
B型肝炎ワクチン接種終了6か月後の免疫獲得の血中指標 HBs抗体価
病態の進展が最も早いのはI型アレルギーである。
急性炎症に比べて慢性炎症で顕著なのはリンパ球の浸潤である。
手段的日常生活動作(IADL)の評価項目に買物が含まれる。


側面頭部エックス線規格写真で口唇突出度がわかる。
副腎皮質ステロイド薬の副作用でないのは低血糖である。
離乳開始時に与えるのはつぶし粥である。
鞍状歯列弓は下顎第二乳臼歯の早期喪失である。
大泉門の早期閉鎖で起こるのは頭蓋変形である。
地域包括支援センターの機能は高齢者虐待への対応。
小児の治療計画の考え方で誤っているのは積極的に抑制具を使用しない。
閉ざされた質問は「痛み止めはお使いになりましたか」である。
エッチングされたエナメル質の部分は乾燥により歯質が白濁して見える。
垂直性歯根破折 歯周ポケット検査は診断に有用である。
矩形(くけい)絞りを使用すると患者被曝を低減できる。
SOAPSに該当するのは修復物の脱離を主訴とする場合、離脱時期である。
出生後の身長成長速度が最も早い時期は新生児期である。
習慣性口呼吸を伴う小児では上顎歯列弓の狭窄がみられる。
歯科医師法 処方箋
発熱を伴う ヘルパンギーナ
顎関節症の不可逆的療法 咬合調整 関節円板切除術
エアタービンと比較した5倍速マイクロモータ 
→皮下気腫を起こしにくい 回転方向の切り替えが可能である。
3歳児健診 上下顎乳犬歯遠心面、第一乳臼歯近遠心隣接面及び第二乳臼歯近心隣接面に齲蝕を認めた C2
密封小線源による低線量率組織内照射の適応 舌癌
エナメル質基質を脱却するのは形成期エナメル芽細胞ではない。
エナメル基質を脱却するのは成熟期エナメル芽細胞である。
硬化熱処理によって弾性限が高くなるのはコバルトクロム合金ワイヤーである。
ステンレス鋼ワイヤーは硬化熱処理により弾性限が高くならない。
後頭前頭方向撮影法は下顎角の観察に適している。
5歳で早期治療を考慮するのは開咬、交叉咬合である。
5歳で切端咬合、叢生、空隙歯列弓は早期治療を考慮しない。
超音波撮影法
茎突咽頭筋、頸動脈小体は舌咽神経である。



Ugly ducking stage 正中離開がみられる。 正常な咬合発育の一過程である。
Ugly ducking stageHellmanの歯齢ⅢBではない。
脳血管疾患の後遺症で頻度が高い 失語、片麻痺
鋳造用金銀パラジウムにおける銅の添加効果 融点の低下 熱処理硬化性の付与
カルシウムは過剰摂取による耐容量上限が定められている。
ビタミンA、ビタミンDには耐容量上限が定められている。
歯周治療において抗菌薬を投与するのは急性壊死性潰瘍性歯肉炎の改善である。
歯周治療において骨粗鬆症患者の
スケーリング・ルートプレーニング施行前に抗菌薬は投与しない。
上顎歯肉癌切除後のリハビリテーション用装置装着後開鼻声と上唇の陥凹が
装着後直ちに改善される。(鼻咽腔閉鎖は関係ない)
気管支喘息の治療薬はサルブタモール硫酸塩である。
プラークを除去するブラッシング法に加えて、歯肉のマッサージを行う場合に
適切なのはバス法である。
グラスアイオノマーセメントで、従来型と比較してレジン添加のほうが歯質接着性が大きい。
GIセメントでレジン添加型GIのほうが熱膨張係数が大きい。
健康増進法に基づき市町村が行う健康増進事業 歯周疾患検診 骨粗鬆症検診
ウォーキングブリーチ法で用いるのは過酸化水素である。
歯肉切除術のポケットマーカーの手技の目的はメス角度の設定である。
肝硬変ではプロトロンビン時間が延長する。
嘔吐の化学受容器があるのは最後野である。
術前検査で呼吸期障害の病型分類に利用されるのはスパイロメトリである。
術前検査で呼吸期障害の病型分類に利用されるのはカプノグラフィではない。
唾液腺導管部におけるイオン再吸収機構の駆動力はNa-Kポンプである。
筋性開口障害における疼痛好発部位は咬筋、側頭筋である。
磁性アタッチメント製作
→根面板の鋳造によりキーパーが変形することがある。
→根面板のワックスパターンと一緒にキーパーを埋没する。
下顎側切歯の先天欠如で小さい値(required arch length, tooth size ratio)
使用した2種類の印象材 寸法安定性が同等
黄色ブドウ球菌 コアグラーゼ試験
Weil-Felix反応はリケッチアである。


医療法に基づき広告が可能 歯周病専門医の取得 予約による診療の実施の有無
全部床義歯過程の咬合高径決定時に使用する器材はバイトゲージである。
負のアーチレングスディスクレパンシーの改善に有効
→連続抜去、永久切歯の唇側移動、歯槽基底弓の側方拡大
負のアーチレングスディスクレパンシーの改善に有効ではないもの
→正中離開の閉鎖、正中埋伏過剰歯抜去
注意欠陥多動性障害の児童に対する歯科治療時の対応
→具体的に指示する。スモールステップで行う。行動調整法を用いる。
鼻咽腔内視鏡検査やブローイング検査は鼻咽腔閉鎖機能の検査である。
改訂水飲み検査は鼻咽腔閉鎖機能の検査ではない。
全身性反応症候群でみられる症候を引き起こすのはサイトカインである。
感染象牙質の再石灰化に有効なもの
→水酸化カルシウム、タンニンフッ化物合材剤
骨性瘢痕治癒が生じるのは直接覆髄、感染根管治療である。
生活断髄は骨性瘢痕治癒が生じない。
クラスプ 支台歯の負担軽減
下顎枝矢状分割術の際に起こりうる合併症
→舌神経麻痺、下歯槽動脈からの出血である。
下顎枝矢状分割術の際にオトガイ下動脈からの出血は合併症ではない。
鉄欠乏性貧血は平滑舌がみられる。
Ramsay-Hunt症候群は味覚障害がみられる。
無汗型外胚葉異形成症は歯槽骨の形成不全がみられる。
先天性甲状腺機能低下症は巨舌がみられる。
ソーダライムの目的は炭酸ガスの吸収である。
全部床義歯製作時のリリーフ領域は切歯乳頭、口蓋隆起である。
6の近心転位がみられると5の萌出余地不足がおこる。
CT読影 歯根迷入 洞粘膜肥厚
照射時、組織表層でエネルギーが吸収されやすい CO2レーザー Er-YAGレーザー
歯間分離で牽引の原理を利用するのはフェリアーのセパレーターである。
湯溜りは引け巣の防止になる。
常染色体の異常と上顎劣成長 Down症候群 Apert症候群
口腔癌患者の疼痛コントロールにおけるオピオイドの使用方法
→経口投与が優先される。NSAIDsと併用できる



口腔癌患者の疼痛コントロールのオピオイド使用方法は末期患者に限定するわけではない。
エネルギー必要量を求める際に使用されるのは体重、活動量である。
神経堤由来は歯乳頭、歯小嚢である。
Cr基準値 男0.51.1mg/dl  0.40.8mg/dl 
インプラント治療過程 本装置製作の直前に行ったのは診断用ワックスアップ
歯根尖切除法で根尖部を切除する目的
→副根管内の感染源を除去する。肉芽組織の掻爬を容易にする。
気道確保で気管内に挿入している
生活保護法により支払を行うのは福祉事務所である。
ヒト同種移植時における拒絶反応の際に抗原となるのはMHCクラスⅠ分子である。
ICF 「家族と職場の同僚の支え」は環境因子である。
環境基本法に基づく大気汚染物質のうち平成24年度における環境基準達成率が最も低いのは微小粒子状物質(PM2.5)である。
83歳の男性。認知症があり介護老人福祉施設に入居中である。食形態の決定のために施設職員と食事観察を行っていたところ、激しくむせこみ、苦悶表情を呈した。
→適切な対応は背部叩打である。
前装冠ブリッジに対して接着性ブリッジの特徴
→歯質削除量が少ない。歯周組織の影響が少ない。
睡眠時無呼吸症候群の確定診断に用いられるのはポリソムノグラフィである。
抗菌作用を目的に洗口液に配合されるもの
→塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジウム
膿瘍の部位の読影 舌下隙
脆弱材料 SiO
下顎後退を伴う骨格性開咬で大きい値を示す→Y軸角、下顎下縁平面角
合着後3年経過した下顎臼歯部固定性ブリッジに対する定期検査で評価する→支台歯の動揺度、隣接面の接触強さ、偏心位での咬合接触、支台装置の片側脱離
→上記ブリッジで欠損部粘膜の被圧変位性の確認は行わない。
リン脂質の代謝経路でCOXを不可逆的にアセチル化するのはアセチル化である。
OHI-Sの計算
唇側面で齲窩のない初期エナメル質齲蝕の検査で適切なもの 乾燥状態での視診


Staphyrococcus aureus エンテロトキシン
Porphyromonas gingivalis ジンジパイン
歯の唇舌的位置を把握できる 歯科用コーンビームCT 口内法エックス線撮影法
歯科用磁性アタッチメントの磁石として使用される 
Sm-Co[サマリウムコバルト)   Ne-Fe-B(ネオジウム磁石)
咀嚼障害を呈する疾患はParkinson病、Alzheimer病である。
唾液腺の組織障害によって口腔乾燥症を引き起こす
→放射線治療、移植片対宿主病
歯周治療後のメインテナンス移行時の再評価で治癒と判断する根拠
→歯の動揺度0度、歯周ポケット3mm以下
→プロービング時の出血部位5%以下ではない。
右側舌縁部に最大径3cmの舌癌を認めた。また、同側顎下リンパ節のみに最大径が2cmの転移を1つ認めたが、遠隔転移は認めなかった→T2N1M0
III級ゴムで生じる作用 下顎前歯の舌側移動、咬合平面角の減少
III級ゴムでは前方成長促進はみられない。
突発性発疹の病原体 ヒトヘルペスウイルス6型
有機リン系殺虫剤による中毒の症状→唾液分泌増加
暫間的間接覆髄法は一層の軟化象牙質を残存させる。
成人の血液検査で基準値に性差がない 白血球
上記で 血清鉄 赤血球 ヘモグロビン 血清クレアチニン
ヘルスプロモーションを進めていくための基本的な3つの要素
→唱道、能力の付与、調停
正中菱形舌炎の原因の一つと考えられているのはカンジダである。
生体内で吸収される材料 ポリ乳酸 リン酸三カルシウム
脱臼歯の浸漬液は牛乳、生理食塩水である。
全身麻酔後の呼吸期合併症を防ぐのに有用
→早期離床を促す、パルスオキシメーターで監視する。
Trendelenburg体位をとる。
空隙歯列弓の原因となるのは巨舌、癒合歯である。
歯の加齢変化で増加するのは象牙質粒、セメント質の厚さ
下顎前歯の舌側傾斜の原因となるのは咬唇癖、下顎父犬歯早期萌出。
年齢構成の影響を取り除いたA町の年齢調整死亡率を直接法で求めよ

(上記A問題 109回歯科医師国家試験)

上記の解答はあくまで東京デンタルスクールの予想となります。
厚生労働省の正式な発表により削除・修正などが予想されております。

また、上記は問題の修正や加筆を行っております。

あくまで出題分野の確認に利用ください。


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さっそく始めましょう!

1.鰓弓性神経はどれか。1つ選べ。(組織学)
a.第I脳神経
b.第II脳神経
c.第III脳神経
d.第IV脳神経
e.第V脳神経


解答:e
解説:組織学から、発生に関する出題です。
ここは定期試験・進級試験・国家試験で意外と狙われます。

「鰓弓性神経」とは?一言で言えば、「鰓弓より発生する神経」です。


ここで、各鰓弓より発生するものをおさらいしましょう。


第1鰓弓:三叉神経・ツチ骨・キヌタ骨、外頸動脈、三叉神経支配の筋
(咀嚼筋、顎舌骨筋、口蓋帆張筋など)
第2鰓弓:顔面神経・アブミ骨、茎状突起、アブミ骨動脈・顔面神経支配の筋
(表情筋・茎突舌骨筋など)
第3鰓弓:舌咽神経・茎突咽頭筋、内頸動脈など
第4鰓弓:迷走神経・甲状軟骨、輪状甲状筋、大動脈弓など
第6鰓弓:迷走神経(下喉頭神経・反回神経)、後輪状披裂筋

さて、ギリシャ文字で脳神経を聞かれても大丈夫ですか?

第I:嗅神経 第II:視神経 第III:動眼神経 
第IV:滑車神経 第V:三叉神経 第VI:外転神経
第VII:顔面神経 第VIII:内耳神経 第IX:舌咽神経 
第X:迷走神経 第XI:副神経 第XII:舌下神経 となります。

鰓弓とそこから発生するもの、
脳神経のギリシャ数字にも対応できる知識をここで身につけましょう!!


次いきましょう!!


2.医療法に定められているのはどれか。すべて選べ。(衛生)


a.診療所の広告規定
b.医療法人の業務範囲
c.特定機能病院の規定
d.医療機関での放射線防護
e.都道府県における医療計画の策定


解答:a、b、c、d、e

解説:衛生から医療法についての出題です。
ここは歯科医師法と並び、試験頻出分野です。しっかりと押さえましょう!


医療法のイメージは、一言で言えば「医療と病院のための法律」です。
なので、医療に関する事項・病院や診療所に関する事項は医療法に規定されます。
他に医療法に規定されるものとして、


・インフォームドコンセント(医療に関すること)
・医療安全確保措置・医療安全支援センター(医療・病院に関すること)
・診療所・病院の開設・管理(病院に関すること)

ちなみに、いわゆる「5事業・5疾病」はeの
「都道府県における医療計画の策定」により定められます。
ここは確実に押さえられるようにしましょう!


3.金属床の全部床義歯において、
レジンと金属の境界を設定する時期はどれか。1つ選べ。(総義歯)
a.精密印象後
b.咬合採得後
c.人工歯排列後
d.歯肉形成後
e.蝋義歯試適後


解答:e

解説:総義歯より金属床義歯の制作についての出題です。
金属床に限らず、義歯作成の流れは
進級試験・卒業試験、国家試験などでの出題が非常に多いです。
ここで正しく理解しましょう。

さて、今回の問題の「レジンと金属の境界」とは?

つまり、フィニッシュラインを指します。


フィニッシュラインは口蓋部の形態に左右されるため、
形態が決まらないかぎり設定できません。
したがって、蝋義歯を試適した後に設定します。

今回の問題は、
言い方を変えると「金属床の全部床義歯において、
フィニッシュラインをを設定する時期はどれか」
ということになります。
多少言い回しを変えられても対応できるようにしておきましょう!

ラスト!


4.58歳の男性。左側舌縁部の異常を主訴として来院した。
生検の結果、扁平上皮癌と診断した。
腫瘍部は30×15mmの硬結を触れ、
左側に20mm×10mmのリンパ節転移を1つ認める。
遠隔臓器への転移はない。
この患者のStage分類で正しいのはどれか。1つ選べ。(口腔外科)
a.I
b.II
c.III
d.IVa
e.IVb


解答:c
解説:口腔外科から、Stage分類に関する出題です。
TNM分類、Stage分類は悪性腫瘍を学ぶうえで外せない事項です。


ぜひこれを機に押さえましょう。


まずTNM分類から。


T:原発巣
Tis:上皮内癌
T1:T≦2cm
T2:2cm<T≦4cm
T3:4cm<T
T4a:腫瘍が外舌筋、下歯槽神経、上顎洞、顔面皮膚などに浸潤したもの
T4b:腫瘍が頭蓋底、内頚動脈を全周取り囲む、咀嚼筋間隙、翼状突起まで浸潤したもの

N:所属リンパ節
N0:転移を疑うリンパ節なし
N1:N<3cm 単発同側
N2a:3<N≦6cm 単発同側
N2b:多発性同側(≦6cm)
N2c:対側もしくは両側(≦6cm)
N3:6cm<N

M:遠隔転移
M0:遠隔転移なし
M1:遠隔転移あり

これを基礎として、Stage分類を見ていきましょう!
Stage I:T1N0M0
Stage II:T2N0M0
Stage III:T3N0M0 or T1~3N1M0
Stage IVa:T4aN1M0 or T1~4aN2M0   
Stage IVb:N3M0(Tはなんでも良い)or T4bN2M0
Stage IVc:M1(T、Nはなんでも良い)
となります。
今回の問題では
腫瘍部は30×15mmの硬結を触れる→T2
左側に20mm×10mmのリンパ節転移を1つ認める→N1
遠隔臓器への転移はない→M0
ということで、T2N1M0より、StageIIIであることがわかります。

結構大変ですが、一度身
につけてしまえば確実な得点源となるので、ぜひ押さえましょう!

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~国浪生までの
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ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

執筆:東京デンタルスクール 教務主任 岩脇清一
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塾長 岡田優一郎
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2016年2月25日木曜日

歯科大生の定期試験対策


歯科大生の定期試験対策

定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジンの第12回目!!

「この問題がわからない…」
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1.眼窩を構成する骨はどれか。すべて選べ。(解剖学)
a.頬骨
b.涙骨
c.篩骨
d.蝶形骨
e.口蓋骨
解答:a、b、c、d、e
解説:解剖学から、骨学に関する出題です。眼窩を構成する骨、全て言えますか?ここは定期試験・進級試験で意外と狙われます。
眼窩を構成する骨は以下の通りです。
・頬骨
・篩骨
・涙骨
・蝶形骨(上・下眼窩裂)
・上顎骨
・口蓋骨
・前頭骨
外科の骨折などの基本ともなる分野です。それぞれの骨の位置関係を確実に押さえましょう。

次いきましょう!!
2.生後18ヶ月ころに分化する情動はどれか。1つ選べ。(小児)
a.快
b.興奮
c.恐れ
d.嫉妬
e.得意

解答:d
解説:小児から成長発育の分野の情動について出題です。ここは皆さん大嫌いだと推測される分野です。
しかし、試験の出題者は大好きな分野なので、しっかりと押さえておきたい分野です。特に国家試験の必修で狙われます。
正しい情動の分化のしかた
新生児:興奮のみ
3ヶ月:興奮から快・不快が分化
6ヶ月:不快から恐れ、嫌忌、怒りが分化
1歳:快より得意・愛情が分化
1歳6ヶ月(=生後18ヶ月):不快より嫉妬、愛情より大人・子供へのそれぞれの愛情が分化
2歳:快より喜びが分化
5歳で情動の分化が完了(心配、恐れ、恥ずかしがり、嫌悪、不満、失望、希望が分化)
ここは運動機能の発達とともに確実に押さえられるようにしましょう!

お次!
3.放射線の生物学的効果と放射線障害で正しいのはどれか。1つ選べ。(放射線)
a.RBEは線エネルギー付与である。
b.LETとは生物学的効果比である。
c.放射線は、酸素の多い環境では効果が減弱する。
d.細胞分裂では、M期で最も放射性感受性が高い。
e.放射線被曝において、最も短期間で死亡するのは骨髄症候群である。

解答:d
解説:放射線より放射線の生物学的効果・放射線障害についての出題です。
東日本大震災以来、放射線被曝は社会的な問題となっています。
それを鑑みて、この分野は進級試験・卒業試験、国家試験などでの出題が予想されます。ここで正しく理解しましょう。

・LET:線エネルギー付与。電離放射線の運動の奇跡の単位長さあたりに付与されるエネルギー。
(大きいほど、体内に残るエネルギーが大きいので効果は大きくなる。)
・RBE:生物学的効果比。同じ生物学的効果を示すのに必要な対象となる放射線の線量に対する必要なエックス線の線量の割合。
(大きいほど、体内に残る放射線の度合いが大きいので効果は大きくなる。)
・放射線は、「酸素の多い環境・高い温度・高い線量率(単位時間あたりの線量)」で効果が大きくなる。
・細胞周期では、M>G2>G1>Sの順に感受性が大きくなる。(細胞分裂期に最も大きい。)
・急性放射性症候群
最も短期間で死に至るもの:中枢神経系症候群
最も低線量で死に至るもの:骨髄症候群

ラスト!
4.以下にクラスプの特徴を示す。当てはまるのはどれか。1つ選べ。(部分床)
・鉤尖はニアゾーンに設定される。
・環状型のクラスプである。
・鉤体はニアゾーンに設定される。
aリングクラスプ.
b.RPIクラスプ
c.ヘアピンクラスプ
d.エーカースクラスプ
e.バックアクションクラスプ

解答:a
解説:部分床から、クラスプに関する出題です。この手の話は試験に頻出であり、完璧な理解が求められます。
ニアゾーン:歯の欠損側、ファーゾーン:歯の非欠損側であることは大丈夫ですね?
一つ一つ条件を見ていきましょう。
1、鉤尖はニアゾーンに設定される・・・該当するのはa,c
2、環状型のクラスプである・・・該当するのはa,d
3、鉤体はニアゾーンに設定される・・・該当するのはa、c、d
以上より、全ての条件をみたすのはリングクラスプだけとなります。
RPIクラスプについて。これは近心レスト(R)、隣接面板(P)、Iバー(I)からなるクラスプです。
遊離端欠損限定で用いられ、環状のクラスプと比較して審美性、自浄性の面で優れます。
ちなみに、バックアクションクラスプは鉤尖、鉤体ともにファーゾーンに設定されます。
これを機に、クラスプの基礎をを固めましょう!!

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~国浪生までの定期試験・CBT・国家試験対策を家庭教師・個別指導の両方のかたちで行っています。
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内容に関しては、免責事項となります。
各自成書でご確認ください。

2016年2月23日火曜日

歯学部定期試験

東京デンタルスクール 岩す。


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では、さっそく始めましょう!!

1.Porphyromonas ginjivalisについて正しいのはどれか。すべて選べ。(微生物学)

a.培養は大気中で行う。
b.歯肉縁上プラークに多く存在する。
c.トリプシン様酵素を産生する。
d.トキソイド化できる毒素を有する。
e.血液寒天培地上で黒色コロニーを産生する。

解答:c、e
解説:微生物学から、Porphyromonas gingivalisに関する出題です。
細菌に関する出題は、
定期試験・進級試験・国家試験でのヤマのひとつです。

Porphyrimonas gungivalisの特徴は以下の通りです。
・グラム陰性菌(=持つのは内毒素のみ)
・偏性嫌気性菌(=大気中での培養は不可能)
・トリプシン用酵素を産生し、歯周組織を破壊する
・血液寒天培地上で黒色コロニーを産生する
・Red complexの一員である(Tannerella forsythensis、Treponema denticolaとともに)
トキソイド化できる毒素とは?外毒素でしたよね。
歯周病原細菌で外毒素を持つものとしては、
Aggeregatibacter actinomycetemcomitansが挙げられます。(ロイコトキシン)
歯周病原細菌に関しては、それぞれの特徴を確実に押さえましょう。


2.2級コンポジットレジン修復と比較した
コンポジットレジンインレー修復の特徴はどれか。1つ選べ。

(保存修復)
a.クレビスの発生リスクが低い。
b.修復物の曲げ強さが大きい。
c.修復物の重合収縮は小さい。
d.1回あたりのチェアタイムが長い。
e.窩洞にアンダーカットが許容される。

解答:b
解説:保存修復からコンポジットレジン修復の直接法と間接法についての出題です。
ここはしっかりと特徴を押さえておきたい分野です。
コンポジットインレー修復は、当然の事ながら「間接法」です。
つまり、模型を制作したうえで修復物を作成するので
窩洞へのアンダーカットは絶対に許されません。
また、多方向からの光照射や熱処理が可能なため、
直接法と比較して重合度は高くなりなす。
その結果、機械的強度は増しますが、重合収縮は大きくなります。

さて、「クレビス」とはどのようなものだったでしょうか?
「レジンセメントの摩耗により、セメントラインが溝状にくぼむこと」でしたよね?
つまり、クレビスは接着性レジンセメントを使用しているものに起こるため、コンポジットインレーの特徴となります。
コンポジットレジンの知識と絡め、確実に押さえられるようにしましょう!


3.歯周病の宿主因子はどれか。すべて選べ。(歯周病)
a.叢生
b.性別
c.喫煙
d.年齢
e.糖尿病

解答:ande
解説:歯周病より歯周疾患の因子についての問題です。
このように、要素がいくつかあるものはは進級試験・卒業試験、
国家試験などで狙われます。正しく理解できていますか?

歯周疾患の因子には、以下のものがあります。
細菌因子:プラーク
宿主因子:歯石・叢生・全身疾患・年齢・性別(要するに、その人のカラダに関するものと考える)
環境因子:喫煙・飲酒・ストレス・経済・社会的因子(要するに、その人の周りを取り巻くものと考える)
咬合因子を別にする考え方もあり、これらが合わさって歯周疾患になるという考え方です。
正しいイメージを持てるようになりましょう!


4.粘膜下組織が存在するのはどれか。すべて選べ。(組織学)
a.頬 
b.歯肉
c.口唇
d.硬口蓋
e.軟口蓋

解答:a、c、d、e
解説:組織学に関する出題です。
この手の話は試験に頻出ですが、完璧に答えられましたか?
「歯肉は粘膜下組織をもたない」という事実は皆さんご存知のとおりだと思います。
では、他の組織はどうだったか?スーパーXでこれが解けるか?少し、考えてみてください。
「粘膜下組織がある」ということは、一言で言えば「可動性がある、腺組織・脂肪組織が存在する」ということです。
口蓋には「口蓋腺」があり、口唇には「口唇線」もあり、可動性もありますよね?
頬に関しては、言うに及ばずです。
難化する進級試験、定期試験。いつ、このような問題が出題されてもおかしくない時代になりつつあります。
そのためには、それぞれの項目について、深い理解が求められます。
これを機に、しっかりと基礎を固めましょう!!

執筆:東京デンタルスクール
教務主任 岩脇清一
東京歯科大学卒業 血脇賞(優秀賞)

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、
大学1年~国浪生までの定期試験・CBT・
国家試験対策を家庭教師・個別指導の両方のかたちで行っています。
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2016年2月20日土曜日

歯学部の進級テスト対策



歯学部の進級テスト対策


東京デンタルスクール 岡田です。

東京デンタルスクールでは歯学部1年~6年生の定期試験、CBT、
国家試験対策のマンツーマン個別指導を行っております。


また、東京デンタルスクールでは学生掲示板を運営しております。
「この問題がわからない…」
 そのような際には、学生どうしで気軽に投稿できる
無料質問掲示板をお気軽にご利用ください。
http://www.21style.jp/bbs/dentalsc/

では、さっそく始めましょう!!

1.薬物とその作用する受容体の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。(薬理学)
a.シメチジン────H1受容体
b.アドレナリン───M受容体
c.ペンタゾシン───κ受容体
d.プロプラノロール──α受容体
e.ジフェンヒドラミン──H2受容体



解答:c
解説:薬理学から、受容体と薬剤の関係に関する出題です。ここは定期試験・進級試験・国家試験でのヤマのひとつです。
主な受容体と、それぞれに働く薬物は以下の通りです。
α受容体:アゴニスト→アドレナリン・ノルアドレナリン、フェニレフリン(α1)クロニジン(α2)
     アンタゴニスト→プラゾシン、ダイベナミン(α1)、ヨヒンビン(α2)
β受容体:アゴニスト→イソプロテネロール、ドブタミン(β1)、サルブタモール(β2)
アンタゴニスト→プロプラノロール、アテノロール・ブトキサミン(β2)
M(ムスカリン)受容体:アゴニスト→アセチルコリン
     アンタゴニスト→アトロピン・スコポラミン
ニコチン受容体:アゴニスト→アセチルコリン・スキサメトニウム
        アンタゴニスト→d‐ツボクラリン・ベクロニウム・ロクロニウム
μ受容体:アゴニスト→モルヒネ、フェンタニルなど
     アンタゴニスト→ナロキソン・ペンタゾシン
κ受容体:アゴニスト→ペンタゾシン
     アンタゴニスト→ナロキソン
H1受容体:アゴニスト→ヒスタミン
     アンタゴニスト→ジフェンヒドラミン
H2受容体:アゴニスト→ヒスタミン
     アンタゴニスト→シメチジン・ファモチジン
アゴニスト・アンタゴニストの定義は大丈夫ですか?それぞれ受容体を活性化させるもの、抑制するものでしたよね。
この辺は覚えるべきことが多くて大変ですが、押さえてしまえば安定した得点源となるので確実に押さえましょう。



2.左下7~4、右下4欠損、残りは残存している歯列がある。両側とも8番は存在しない。
この歯列のKennedy分類で正しいのはどれか。1つ選べ。(部分床)

a.1級1類
b.1級2類
c.2級1類
d.2級2類
e.3級1類

解答:c
解説:部分床からにKennedy分類についての出題です。この分野は試験で模式図などがしばしば出題されるので、
確実に特徴を押さえましょう!国試にも出ています!
Kennedy分類をおさらいしましょう。
1級:両側遊離端欠損
2級:片側遊離端欠損
3級:正中をまたがない中間欠損
4級:正中をまたぐ中間欠損

類はKennedy分類を決める部分以外の欠損の数です。
基本的に、級を決めるのは後方の欠損であるため、4級には類がありません。
今回の問題は「左下遊離端欠損、他に欠損が1か所」であるため、Kennedy2級1類となります。

文章で聞かれても答えられるようにしましょう!



3.過換気症候群でみられるのはどれか。すべて選べ。(麻酔学)
a.血中pHの低下
b.脳血流量の低下
c.筋の興奮性の低下
d.血中二酸化炭素分圧の低下
e.血中カルシウムイオン濃度の低下

解答:b、d、e

解説:歯科麻酔より過換気症候群についての問題です。
疾患自体はは進級試験・卒業試験、国家試験などで頻出ですが、
正しく理解できていますか?

過換気症候群の症状には、様々なものがみられます。
・呼吸数過剰による二酸化炭素排出の上昇→血中二酸化炭素分圧の低下
・呼吸性アルカローシス→血中pHの上昇(第8回のメルマガの1番も併せて参照のこと。)
・血中酸素分圧の上昇→脳血管収縮により脳血流量低下
・低カルシウム血症→筋の興奮性の上昇=けいれん・テタニー・助産婦様手つき
しっかり診断ができるのは当たり前!なぜその症状になるのか?そこまでイメージできるようになりましょう!

4.いかに文を示す。( )に当てはまるものはどれか。1つ選べ。(衛生学・医学史)
「鈴木梅太郎が発見したのは(       )である。」




a.ペニシリン
b.ビタミンB1
c.アドレナリン
d.コレラ菌
e.赤痢菌

解答:b
解説:医学史に関する出題です。医学史は必修で狙われる可能性が高いので、押さえておきたいところです。
鈴木梅太郎はビタミンB1を発見しました。さて、ビタミンB1の不足で起こる疾患はなんでしたっけ?
「脚気」ですね。ビタミンB1は麦や豚肉に多く含まれています。
余談ですが…戦前の日本の軍隊は兵士の脚気に悩まされていました。陸軍の軍医は白米中心の食事を主張し、
海軍は軍医の助言を受けて麦やパンに食事をシフトしていました。
その結果、日露戦争では海軍では脚気による死者はほぼ出なかったのに対し、
陸軍では戦死者とほぼ同じくらいの脚気による死者が出たといいます。
ちなみに…
ペニシリン:アレキサンダー・フレミング
アドレナリン:高峰譲吉による抽出
コレラ菌:コッホ
赤痢菌:志賀潔
が正解となります。

いかがでしたでしょうか?
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執筆:
東京デンタルスクール 教務主任 岩脇清一
東京歯科大学卒業 血脇賞(優秀賞) 受賞


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解剖学 講義


解剖学 講義

東京メディカルスクールスクール 
岡田です。


今回も勉強していきましょう!

1.大腸のうち、肛門に最も近いのはどれか。1つ選べ。

a.上行結腸
b.横行結腸
c.下行結腸
d.S状結腸


解答:d
解説:解剖学より大腸の問題です。
大腸は小腸寄りから盲腸、結腸、直腸に分かれます。
さらに結腸は盲腸に近い順から上行結腸→横行結腸→
下行結腸→S状結腸となります。
大腸の働きとして、消化・吸収の終わった食べ物の残りから水分を抜き取り、
糞便の形にするということも覚えておきましょう!!


2.赤筋について正しいのはどれか。1つ選べ。
a.収縮が早い。
b.疲労しやすい。
c.心臓に多い。
d.ミトコンドリアに乏しい。


解答:c
解説:筋肉についての出題です。
筋に関しては試験で頻出です。しっかりと知識を深めましょう。


今回は働きを聞きました。
赤筋の特徴
・収縮が遅い
・ミトコンドリアが多い
・疲労しにくい=心臓などに多い
といったことがあります。
白筋は全く逆の特徴を持ちます。


3.関節の種類と該当する関節の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a.球関節────椎間関節
b.鞍関節────上橈尺関節
c.蝶番関節───指節間関節
d.楕円関節───膝関節



解答:c
解説:解剖より、関節について聞きました。
ちなみに、主な関節の種類と運動方向は以下のとおりです。
球関節:関節頭が球形をしており、関節頭は前後左右以外に回転できる。
肩関節・股関節など。
平面関節:関節頭と関節窩が平面になっており、可動性はほぼない。椎間関節。
車軸関節:関節頭が車軸、関節窩が軸受け状で、骨の軸である車軸の回転運動のみ可能。上下橈尺関節。
鞍関節:関節頭、関節窩がともに鞍のような形状で、前後左右方向への運動が可能。母指の手根中手関節。
楕円関節:関節頭が卵型をしているため、前後左右方向への運動はできるが、回転運動は不可。橈骨手根関節。
蝶番関節:関節頭と関節窩が蝶番のように組み合わさっており、一方向への運動のみ可能なもの。
腕尺関節、膝関節、指節間関節。

骨学も重要です。しっかりと押さえておきましょう。



4.「解体新書」を著した人物はどれか。1つ選べ。
a.山脇東洋
b.前野良沢
c.華岡青洲
d.手塚良庵



解答:b
解説:少し切り口を変えて、医学史の話をしましょう。
「解体新書」の著者としては杉田玄白が有名ですが、彼とともに執筆したのが今回の正解である前野良沢です。
「解体新書」はオランダの「ターヘル・アナトミア」がもととなっていますが、彼はその翻訳に力を注いでいます。
ちなみに他の選択肢の人物の業績は以下の通りです。
a…江戸時代の医学者。死刑囚の人体解剖に立ち会い、観察記録である「臓志」を発行。
c…チョウセンアサガオを用いた、世界初の全身麻酔成功者。
d…江戸時代~明治時代の医師。江戸に種痘所を設立。漫画家の手塚治虫は彼のひ孫にあたる。


執筆:岩脇清一
東京メディカルスクール 教務主任


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2016年2月18日木曜日

免疫学 定期試験対策の個別指導



東京デンタルスクール

歯学部1年~6年生の進級・CBT・
歯科医師国家試験対策の個別指導


JR 秋葉原 駅徒歩2分の好立地
ヨドバシカメラ前の教室では関東全歯科大学を
含め、全国よりご来校を頂いております。


今回は組織や免疫学のミニ講義です。
無料メールマガジンでは、週3回 オリジナル
問題を配信しております。

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では、さっそく始めましょう!!

1.移行上皮が存在するのはどれか。1つ選べ。(組織学)
a.肺
b.気管
c.皮膚
d.小腸
e.膀胱


解答:e
解説:組織学から、上皮組織に関する出題です。
ここは定期試験でのヤマのひとつです。
上皮について、もう一度おさらいしましょう。上皮組織は以下の通りに分類されます。

1)    単層上皮…上皮細胞は1層

単層扁平上皮(平べったい):肺胞・血管内皮細胞など
(被覆・物質の受け渡しのイメージ)

単層立方上皮(サイコロ状):尿細管・汗腺導管・甲状腺
(物質のろ過、吸収など。尿細管と甲状腺を覚えよう。)

単層円柱上皮(円柱状):胃腸の上皮

2)    重層上皮…上皮細胞は複数の層に重なり合って存在
重層扁平上皮(平べったい):皮膚・口腔・食道・咽頭・角膜・膣など
(外来刺激に対しての保護のイメージ。)

重層円柱上皮(円柱状):尿道・唾液腺排泄導管

(液体の輸送のイメージ。尿道を覚えましょう。)

3)    多列上皮:基底膜上に配列する細胞は1層であるが見かけ上重層に見える

多列線毛上皮:鼻腔・気管の上皮(線毛による異物の排出)

4)    移行上皮:細胞の高さが変わるもの。

腎盂・尿管・膀胱。
膀胱は尿をためておく必要があるので、
容積の変化ができる移行上皮、というイメージを持ってください。



2.顎整形力を発揮するのはどれか。すべて選べ。(矯正)


a.ヘッドギア
b.チンキャップ
c.咬合挙上板
d.急速拡大装置
e.上顎前方牽引装置

解答:a、b、d、e
解説:矯正学から矯正装置についての出題です。
矯正装置は試験でしばしば出題されるので、確実に特徴を押さえましょう!

国試にも出ています!


顎整形力」とは?一言でいえば、「顎骨の形を変える力」です。
つまり、この問題は言い方を変えると、「顎骨の形を変えることができる装置はどれか?」
ということになります。
つまり、顎骨の成長を促進・抑制するもの両方を指します。
しっかり覚えて、確固たる得点源にしましょう!


3.多形腺腫でみられるのはどれか。すべて選べ。(病理学)



a.腺管構造
b.軟骨様組織
c.粘液腫様間質
d.扁平上皮化生
e.形質細胞様細胞

解答:a、b、c、d、e
解説:口腔外科より唾液腺腫瘍についての問題です。

唾液腺腫瘍の組織像は進級試験・卒業試験、国家試験などで頻出です。

多形腺腫の組織像には、様々なものがみられます。
腺管構造、軟骨様組織、粘液腫瘍間質なんかは皆さん知っていたかと思います。
d、eを選べたかどうかがこの問題のカギとなってきます。
多形腺腫では、形質細胞様細胞の出現や扁平上皮化生がみられることがあります。
このうち、扁平上皮化生については108回国家試験で出題されました。

病理組織像の知識は早い段階から身につけておきましょう!そしてしっかり診断ができるようになりましょう!


4.側方根管充填の際に最後に用いるのはどれか。1つ選べ。(歯内療法学)

a.Kファイル
b.プラガー
c.スプレッダー
d.ヒートカッター
e.アクセサリーポイント

解答:b
解説:歯内療法から、根管充填に関する出題です。

ここは流れを押さえておきたいところです。


側方根管充填の術式

1)仮封の除去
2)貼薬の除去
3)作業長の確認(aを使用)
4)根管洗浄、乾燥
5)メインポイントの試適(タグバックの確認)
6)シーラーの練和
7)シーラーを付けたうえでメインポイントの充填、側方加圧(cを使用)
8)シーラーを付けたうえでアクセサリーポイントの充填、側方加圧(c、eを使用)
9)ヒートカッターで根管口部でポイントの切断(dを使用)
10)プラガーで垂直に加圧(bを使用)
11)仮封
12)エックス線写真の撮影

しっかり流れを押さえましょう!



さあ、ラスト!!少し難しい問題です。


5.リンパ球について正しいのはどれか。1つ選べ。(微生物)


a.末梢血中ではB細胞よりもTリンパ球が多く含まれる。
b.Th2細胞はIFN-γ、IL-2、TNF-αを産生する。
c.マクロファージはIL-1によりリンパ球を抑制する。
d.T細胞は骨髄で分化する。
e.B細胞は胸腺で分化する。


解答:a

解説:微生物から免疫系についての出題です。

免疫系は試験でしばしば出題されるので、確実に特徴を押さえましょう!

さて、リンパ球には、大きく分けて胸腺で分化するT細胞と骨髄で分化するB細胞がありました。
T細胞はさらにヘルパーT細胞、キラーT細胞に分けることができ、

ヘルパーT細胞はTh1細胞とTh2細胞に分類できます。


Th1細胞がIFN-γ、IL-2、TNF-αを産生、Th2細胞がIL-4、IL-5、IL-6などを産生します。
マクロファージはIL-1によってリンパ球を誘導するんでしたよね?

「基本的だけれども、忘れがちなところ」です。しっかり覚えて、確固たる得点源にしましょう!


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2016年2月16日火曜日

109回歯科医師国家試験 難易度



109回 歯科医師国家試験
~難易度~

歯学部1年~6年生の定期試験、CBT、
歯科医師国家試験対策のマンツーマン個別指導 
東京デンタルスクール 塾長 岡田です。

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2016年 109回歯科医師国家試験が終わり、半月が経過しました。



今年の歯科医師国家試験の難易度は、
今までと比較にならないほど


難しい



この一言につきる国家試験となりました。


必修が必修でなかった



このような言葉がいたるところで聞こえます。


受験者の中には予備校の解答速報の


採点途中で採点を中止する者


今年は不合格と完全に諦め、日本周遊や海外旅行に出る者。


上記のような受験者が続出したといいます。



現役生は来年に向けてこの事実をしっかりと
受け入れる必要があります。




英語の問題や、必修では医学知識を問う問題も
非常に多く出題され、単純暗記ではなく、
生合成や分子レベルの理解までしっかりと行っていないと
回答することが出来ない問題も多くありました。



現在の国家試験は領域別で、一つでも苦手分野があったりすれば
合格はできない試験となっております。



臨床実地問題は「考える」問題が増え、知識を問うだけでなく、
知識があるのが前提の上で回答する問題が多く出題されています。


各大学は数年前より低学年からしっかりと勉強を
した生徒を進級させるように舵を切り、卒業試験は
難易度が高く、半数程度の卒業とする大学も増えてきました。


そこからの合格者数となると6年生の在校生に対しての
国家試験割合は19%の大学から始まり、4割、5割の
大学が多くなっています。



そのため、大半の大学では
国家試験では最低上位半分にいることが
最低条件となっています。


また、ストレートで合格をするには上位3割以内を全教科
キープすることが必要となります。


先日、新聞で歯学部の国立の倍率が非常に
高くなっており、歯学部の人気の再燃の兆しが見え始めています。


レベルの高い歯学部の入学者が戻り、国家試験が
さらなる合格者数の削減が進めばまさに歯科医師国家試験は
サバイバル状態となります。




歯科医師の資格はアメリカなどでは常になりたい職種
1位や上位を占め、プロとしての地位を確立しています。


一方で今後、難関化する歯科医師国家試験により、合格率が
低下し、歯学部の入学難易度が上がることにより
社会からの目は歯科医師としての評価がプラスになるという
複雑な状況が予想されていることも事実です。


この現実はおそらく今後ますます難関化する状況が
加速することが予想されています。


一般社会では努力しても必ずしも報われることがないという
厳しい現実があります。


歯学部においてもこの厳しい社会の波が押し寄せています。


まず今できることは


「進級や卒業、歯科医師という資格取得の
甘い考えを一刻も打消し、ただ6年間努力を行うのみです」




東京デンタルスクールは関東全歯科大学の生徒様だけでなく、
日本全国より口コミによりご来校を頂いています。


入塾時には厳しいようですが常に


進級、国家試験は生半可な努力で必ず報われる時代
は終わっているという現実をしっかり伝えています




塾で教えられる時間は限られ、自宅での学習も非常に重要です。



この厳しい現実を伝えても日々口コミでご来校を
頂いているのは、この現実を理解できる保護者様・生徒様
がいらっしゃるからと日々感謝しております。


先日、ある塾では定期試験・卒業試験対策を行っていて
生徒が全員不合格で全滅してしまったという話を聞きました。


近年では、予備校業界では経営者がプロではない塾が
増えているという話を聞く機会がありました。


歯科医師国家試験の定期試験は講師管理の際には


学部長賞や類するレベルの経営者・教務主任


が必要となります。


当スクールでは、塾長、教務主任含め講師一人一人が
常に切磋琢磨しております。


東京デンタルスクール


塾長 岡田優一郎
日本大学松戸歯学部 卒業・歯科医師
学部長賞 受賞

教務主任 岩脇清一
東京歯科大学 卒業・歯科医師
血脇賞 受賞



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