2016年7月25日月曜日

解剖学・生理学のマンツーマン個別指導 


東京メディカルスクール 岡田です。


当スクールは幅広い国家試験対策を行う
総合国家試験対策予備校です。

医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、柔道整復師、
理学療法士(PT)、作業療法士(ST)、言語聴覚士(ST)、
臨床検査技師などの講師陣が在籍しています。


各学生の現役生の定期試験や国家試験対策
行っていますが、その中でも解剖生理学は
入学後すぐに苦手分野となり、そのまま
留年してしまうことが多い科目の一つです。


東京メディカルスクールは解剖学や生理学の現役生からの

マンツーマン個別指導

を行っています!


今回は当スクールの松本先生(医師)に執筆頂いている
解剖生理学メールマガジンからお届けです!


対象はすべての医療関係の学生のために制作されています!
頑張ってください!!


夏真っ盛りですが、暑さに負けずしっかりと勉強していきましょう!
なお、問題3,4は医学生向けの問題であり、難易度もやや高いもの
となっていますが、勿論医学生以外でも意欲のあ
る方はぜひ挑戦してみてくださいね!

ではさっそく始めます!!

1.ホルモンに関して正しいものはどれか。1つ選べ。


a.上皮小体ホルモンは骨塩量を増加させる
b.甲状腺ホルモンは体温を低下させる
c.バソプレシンは尿量を低下させる
d.インスリンは血糖値を上昇させる
e.レプチンは摂食行動を促進する

解答:c
解説:生理学よりホルモンに関する設問です。
覚えることが多いので整理しておいてください。
上皮小体ホルモンは骨塩量ではなく、血中カルシウムイオン
を増加させます。甲状腺ホルモンは代謝を上げますので結果と
して体温が上昇します。バソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれ、尿量を低下させます。インスリンは血糖値を低下させ
ます。 そしてレプチンは脂肪組織から出るホルモンで、
脳の満腹中枢を刺激することで摂食行動を抑制します。

では次の設問に移ります。

2.肺に関して誤っているものはどれか。2つ選べ。

a.右肺は肺容積の55%を占める
b.左肺は、中、下の2葉から成る
c.左右の肺は、不完全ながら葉に分離される。
d.左右の肺区域の数は同じである
e.右肺は、上、中、下の3葉から成る

解答:b、d
解説:解剖学より肺に関する問題です。基本的知識の確認になります。
右肺対左肺の容積比は8:7で、右肺は上・中・下葉,左肺は上・下葉から構成されます。
左右の肺は各10区域に分かれますが、
実際は右肺区域の1、2および7、8に相当するものは左肺では
明確に分離されず、臨床的には右10区域,左8区域として扱います。

さて、では次の問題に行きます!

(医学生レベル)
3.結合中枢が脊髄レベルにあるのはどれか。2つ選べ。



a.伸張反射
b.視性立ち直り反射
c.緊張性迷路反射
d.緊張性頸反射
e.陽性支持反射



解答:a、e

解説:神経生理学からの出題です。苦手とする方が多い
分野なのではないでしょうか?この機会にしっかりと知識を深めて
ください。反射とその結合中枢の関係は以下のようになります。

伸張反射、陽性支持反射→脊髄から抑制制御
視性立ち直り反射→大脳皮質
緊張性迷路反射→中脳・橋・延髄
緊張性頸反射→延髄

ラストです。

4.腎臓に関して正しいものを1つ選べ。


a.尿管は皮質と連結する
b.尿細管はブドウ糖を排出する
c.糸球体は血液をろ過する
d.遠位尿細管は腎孟にある
e.糸球体は髄質にある

解答:c

解説:腎臓に関する設問で解剖学と生理学両方の知識が必要とされます。
糸球体は腎皮質にあり、ボウマン嚢(糸球体を包む薄い袋)
とともに腎小体を構成します。尿細管は腎皮質と腎髄質を複雑に
走行する細管で、近位尿細管、ヘンレのループ、遠位尿細管に分けられます。
尿細管ではブドウ糖やアミノ酸あるいは水
分やビタミンなどが再吸収されます。そして尿管は尿を腎臓から
膀胱へと運ぶ管であり、腎髄質と連結しています。

いかがでしたでしょうか?
解剖生理学スクールでは、看護師・理学療法士・
柔道整復師などの定期試験・国家試験対策を家庭教師・個別指導の両方の
かたちで行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

解剖生理学スクール


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(メディカルスクール事務局 10:00~22:00・年中無休)


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内容に関しては、免責事項となります。
各自成書でご確認ください。

執筆
東京メディカルスクール 講師(医師)
松本 健一

監修
東京メディカルスクール 代表
岡田 優一郎