2016年6月9日木曜日

歯科医師になれない 歯科医師国家試験合格率と歯学部



難関化する歯科医師国家試験。


時代の潮流の波が激しく打ち寄せる。


歯科医師国家試験合格率は
受験生に対して約6割。


約2000人の合格である。


歯科医師国家試験のシミュレーションによる
適正人数の合格者数は既に導き出されており、
厚生労働省、歯科医師会ともに1500名と発表されている。


現在6割ほどの合格率だが、
実態はさらなる難関試験である。


この実態が各歯学部で
様々な改革をもたらしているという。


大半の私立歯科大学では、
100名 在籍する6年生のうち半数の50名程度が出願する。


そして、出願した中からの合格率6割であり、
実質の合格率は


2割~3割


である。近年では歯学部5年生から
6年生への進級でも同様に進級率が半数程度の大学が多くなっている。



























歯学部の進級・国家試験の難関化は一段と増しており、
最近では歯学部の緊急の保護者会が
多数の大学で開催されていると耳にすることがある。


そこで飛び交うのは歯学部に対しての
厳しい指摘と怒号であるという。


歯学部の進級や国家試験がここまで
難関化することは誰が予想できただろうか。


恐らくこの時代の潮流を6年前や
10年前に予想することは難しかった。


歯学部は大学であり、
大学の存在価値は「大いに学ぶ」場所である。



しかし、国家試験を担う機能としての「歯科医師国家試験合格率」
を無視することはできないのが現状である。


入学者は歯学部合格率を参考に
大学へ入学することは言うまでもない。


しかしながら、例えば100人卒業させ、25人の合格
では、25パーセントの合格率となる。


100人いる生徒のうち50人を卒業し、
25名の合格で50パーセントとしなければ
大学としての評価が著しく低迷してしまうのだ。


時代の潮流というのは非常に恐ろしい。




歯科界にとって激動の時代である。




昨日の非常識が今日の常識となる時代である。



歯科医師国家試験に備え学生は
朝9時から夜23時まで週6日1年間必死に勉強する。


これは一見立派であるが、
言うまでもなく「最低限」なのである。


私立歯科大学だけでなく、
国立大学歯学部の生徒も例外ではない。


皆必死に勉強し、そして国家試験の判定は
感動を与えることもあれば最大級の衝撃をあたえることも出来る。


耳にした話であるが、ある予備校では週6日、毎日予備校に終日通ったが、
10名以上通う中、誰一人も国家試験に通らなかったという。


本人や両親・大学・予備校を
責めることはできないし、
誰も責めることも出来ないのである。



社会は厳しい。

時に下される結論は正しい、正しくは関係なく、
「本人」の責任を突きつける。



「試験」

「試練」



と呼ばれるものは最後は自分自身で切り開かなければならない。


人生は時に登山に例えられる。


高い山ほど絶景や達成感を与え、人々を魅了するが、
同時に多くの命を奪う。


予備校はいわば
国家試験の「登山ガイド」である。


時に、滑落し、ロープで一命を
とりとめることもあるだろう。


これが留年である。



そこから、また這い上がって歩き出すか決めるのは本人である。




そこで歩く意思が無い人間を頂上に
連れてゆくことは出来ないし、下山させることもできない。



今後、歯科医師国家試験の厳しい流れは、
一層大きくなると予想されている。



今、必要なのは


「本人の覚悟」


である。


受験業界でも、近年ではこの覚悟を生徒だけでなく、
「保護者」が自らの責任の覚悟を決めていないことが多くなったと聞く。


留年した場合には本人の責任と生徒本人は感じていても、
保護者はこれを認めることが出来ない。


「他人に厳しく身内に優しく」


もちろん間違えてはないだろう。



しかし、難関化する試験・試練を突破させるには
時に両親が覚悟をする必要もある。


外部に責任転嫁するということは最も簡単なことである。


現在の生徒の人生の大きな
影響は厳しくとも両親が担ってきたはずである。


社会から下される判断は、


生徒の結果の一部は、保護者の生徒に対する
甘えの結果と捉えられる。


厳しいようだが
時に、この事実が真実となることがある。





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