2016年6月23日木曜日

歯学部の定期試験・進級試験対策を行う予備校


歯学生1~6年生の進級・CBT・歯科国試対策の
個別指導予備校 東京デンタルスクール 塾長の岡田です。


今回は東京デンタルスクールの進級・国家試験対策の


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こんにちは!東京デンタルスクール 
教務主任の岩脇 清一です。 

「梅雨空に 消してやりたい 
疑問点 (学生心の川柳)」


定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジン、
第27回目!
今回は、教科的に少し低学年よりの内容となります。
裏を返せば、高学年の皆さんにとっては、
一つも落とせないところとなります。

低学年の皆さん、この問題で力を試してください!
(力を試してくれ!)
高学年の皆さん、国家試験の必修のつもりで解いてください!
(心して解いてくれ!)
さっそく始めましょう!

1.以下の特徴に当てはまるのはどれか。1つ選べ。(解剖)



・頸静脈孔を通過する。
・副交感神経線維を含む。
・内臓の副交感性支配を行う。
a 第III脳神経
b 第V脳神経
c 第VII脳神経
d 第IX脳神経
e 第X脳神経

解答:e

解説:解剖学から、脳神経に関する出題です。
歯の解剖と並び、国家試験、進級試験、卒業試験でも
狙われやすいところです。しっかりと押さえましょう。


脳神経のローマ数字は定期試験、進級試験で特に頻出です。あわせて押さえましょう。

頸静脈孔を通過:舌咽神経・迷走神経・副神経

副交感神経線維を含む:舌咽神経・迷走神経
このうち、内臓の副交感性支配を行うのは迷走神経です。
つまり、この問題は結局のところ、

「迷走神経はどれか?」

ということなのです。

~脳神経のローマ数字~
第I脳神経:嗅神経
第II脳神経:視神経
第III脳神経:動眼神経
第IV脳神経:滑車神経
第V脳神経:三叉神経
第VI脳神経:外転神経
第VII脳神経:顔面神経
第VIII脳神経:内耳神経
第IX脳神経:舌咽神経
第X脳神経:迷走神経
第XI脳神経:副神経
第XII脳神経:舌下神経  

回りくどい聞き方にも対応できるよう、
確実な知識を身につけましょう!!

次いきましょう!!

2. 心臓について正しいのはどれか。すべて選べ。(生理)

a 肺動脈には動脈血が流れる。
b 冠動脈は拡張期に血流が流れる。
c 拍動のペースは洞房結節より生じる。
d 刺激を伝導する心筋を特殊心筋という。
e 左心房と左心室の間の弁は三尖弁である。

解答:b,c,d
解説:生理学から心臓についての出題です。
定期試験で狙われるほか、麻酔学にもつながる分野です。
しっかりと押さえましょう。

~心臓の特徴~
弁(血液の逆流防止が目的):二尖弁(僧帽弁)…左心房─左心室間
                  三尖弁…右心房─右心室間
肺動脈・大動脈との境界(血液の拍出部)にも肺動脈弁・大動脈弁が存在する。

心筋:固有心筋…心臓の運動(血液の拍出)
    特殊心筋…心臓内の刺激の伝導に関与

刺激伝導:洞房結節(ペースどりを担う)→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線維

最後に。動脈=「動脈血(酸素の多い血液)が流れている」
という考え方は今すぐに卒業しましょう!
なぜなら、その例外が「肺動脈」だからです。

肺動脈は全身より戻ってきた血液を肺へ送り出す役割があるため、
流れているのは「静脈血」です。動脈=「心臓から出る血管」と考えましょう。
また、普通の動脈は心臓の収縮期に血流が発生しますが、

冠動脈(心筋に酸素や栄養を供給する)は
拡張期に血流が流れます。


この分野もしっかりと押さえておきましょう!!

次いきましょう!


3.無顆粒白血球はどれか。すべて選べ。(組織)

a 単 球
b  好中球
c NK細胞
d リンパ球
e 好塩基球

解答:a,c,d


解説:組織より白血球についての出題です。このような「みんなが見落としがちなトコロ」も
定期試験、進級試験・卒業試験では平気で狙ってきます。しっかりと理解しましょう。

白血球は大きく分けて以下の2つに分類できます。
顆粒白血球:好酸球(アレルギーの抑制、寄生虫感染、アレルギーで増加)
      好中球(貪食能あり。アズール顆粒を持つ。)
      好塩基球(I型アレルギーに関与)

無顆粒白血球:リンパ球
       単球
       NK細胞

ちなみに、この問題が「白血球はどれか。すべて選べ。」
であれば、上記の選択肢がすべて正解になります。

少し細かいところですが、覚えておきましょう!
 
4問目!これがラストです。

4.陶材の成分とその目的の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。(理工)

a 長 石─────────透明度低下
b 石 英─────────成形性向上
c カオリン─────────透明度向上
d フラックス─────────焼成温度低下
e リューサイト────────熱膨張係数低下

解答:d
理工より、陶材についての出題です。
「理工が苦手」という生徒さんの言葉をよく聞きます。
確かに、覚えるべき事項は多岐にわたります。
ただ、高学年で習う教科には、理工の知識が必要なものがかなり多かったりします。
今ここで、少し頑張って覚えておきましょう。

陶材の成分とその目的は以下の通りです。

長 石:主成分。透明度は向上にはたらく。
石 英:陶材の強化にはたらく。透明度は低下。
カオリン:陶材の成形性の向上。透明度は低下。
フラックス:焼成温度の低下。(ホウ砂がその代表格)
リューサイト:熱膨張係数の上昇(陶材はただでさえ熱膨張係数が低い)、強化

「理工を制するものは進級を制す」くらい重要な知識が満載の科目です。
しっかりと押さえておくようにしておきましょう!

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~
国浪生までの定期試験・CBT・国家試験対策を
家庭教師・個別指導の両方のかたちで行っています。
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各自成書でご確認ください。

執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎