2016年6月19日日曜日

歯科医師国家試験対策 問題演習


東京メディカルスクール 岡田です。
今回は東京デンタルスクールが運営する
歯学部の進級、CBT、歯科医師国家試験対策の無料メルマガをご紹介です。

今回は近年卒業試験などで頻出のSIRSが登場!

無料メールマガジンは最大級のメルマガ発行サイト「まぐまぐ」を利用しています。
http://www.mag2.com/m/0001494170.html

早速勉強していきましょう。



こんにちは!東京デンタルスクール 教務主任の岩脇 清一です。 

定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジン、第26回目!
さっそく始めましょう!

1.オステオカルシンと血液第X凝固因子の生成において
共通に必要となるのはどれか。1つ選べ。(生化学)

a ビタミンA
b ビタミンC
c ビタミンD
d ビタミンE
e ビタミンK

解答:e
解説:生化学から、Glaタンパクに関する出題です。
国家試験でも出題実績があり、卒業試験でも狙われやすい
ところです。しっかりと押さえましょう。

オステオカルシンはまたの名を「骨Glaタンパク」ともいい、
分子内にγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)を持ちます。

また、Glaタンパクは骨のみならず、血液中にも存在します。(第II、IX、VII、X凝固因子)

このγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)を生成する際にビタミンKが必要となります。

抗血液凝固薬のワーファリンはビタミンKの作用に拮抗し、
血液中のGlaタンパクを生成できないようにすることで効果を示します。

口腔外科や病理にもつながります。確実な知識を身につけましょう!!


2. 染色法とその対象との組合せで正しいのはどれか。
1つ選べ。(病理)

a PAS染色──────────粘液
b Gram染色───────────血液塗抹標本
c SudanIII染色──────────アミロイド
d Grocott染色──────────細菌
e Congo-Red染色──────────脂肪

解答:a
解説:病理から染色法についての出題です。
組織や病理の試験で狙われるほか、
107回国家試験でも出題されている分野です。しっかりと押さえましょう。

~染色法とその対象~

hematoxylin eosin染色:いわゆるH-E染色。組織診に用いる。
PAS染色:粘液、グリコーゲン、真菌(赤色)
Gram染色:一般細菌の染色に用いる。
SudanIII染色:脂肪
Grocott染色:主に真菌を染める。
ムチカルミン染色:粘液
Congo-Red染色:アミロイド
May-Giemsa染色:血液塗抹標本
Papanicolaou染色:細胞診(107回国試出題)

この分野もしっかりと押さえておきましょう!!

3.歯周疾患のリスクファクターで
「宿主因子」に該当するのはどれか。すべて選べ。(歯周)

a  性 別
b  年 齢
c  ストレス
d  プラーク
e  全身疾患

解答:a,b,e
解説:歯周よりリスクファクターについての出題です。この分野は進級試験・卒業試験、
国家試験などで頻出の事項です。一度理解してしまえば
得点源にしやすいので、しっかりと理解しましょう。

細菌因子:プラーク
宿主因子:性別・年齢・人種・全身疾患など(その人自身に関すること)
環境因子:ストレス・喫煙・飲酒・生活習慣・教育レベル・経済状況(その人の周りに関すること)
咬合因子

この4つが絡み、歯周疾患を増悪させるといわれています。

まずはそれぞれのイメージをつかみましょう!
 

4.SIRSの診断基準はどれか。すべて選べ。(口腔外科)

a 体 温
b 血 圧
c 脈 拍
d 呼吸数
e 白血球数

解答:a,c,d,e

口腔外科より、SIRS(全身性炎症反応症候群)についての出題です。
これは、細菌感染、外傷、手術、熱傷などにより血中へ大量に
炎症性サイトカインが放出されて引き起こされるものです。

基準は以下の通りです。

体温:38度以上または36度以下
脈拍数:90回/分以上
呼吸:呼吸数増加(20回/分以上)またはPaCO2が32Torr以下(過呼吸のイメージ)
白血球数:12000個/μl以上もしくは4000個/μl以下、あるいは未熟顆粒球が10%以上

新しい概念ですので、しっかりと押さえておくようにしておきましょう!

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~
国浪生までの定期試験・CBT・国家試験対策を家庭教師・個別指導の両方の
かたちで行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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(メディカルスクール事務局 10:00~23:00・年中無休)


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内容に関しては、免責事項となります。
各自成書でご確認ください。

執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎