2016年5月28日土曜日

医学生1年生~6年生の進級・国家試験対策の個別指導


医学生1年~6年生
進級・CBT・医師国家試験対策
の個別指導

ドクター個別指導スクール


ドクター個別スクール講師の松本健一です!

梅雨が近づいてきていますが、皆さん体調はいかがでしょうか?
この時期は病院実習、卒試の勉強、そして国試の勉強といった具合に多忙を極める生活で
疲労も蓄積しているかと思います。食事は「腹八分目」が良いとされていますが、
勉強にしても同じで、「八分目」程度を目安にしてください。
そのためにも直前になって慌てて根詰めることの無いよう、
今の内から日々着実に勉強をしていきましょうね!
それでは問題を見ていきましょう。

1.腸間膜を有しているものを
2つ選びなさい。(解剖学)
a.上行結腸
b.下行結腸
c.横行結腸
d.S状結腸
e.下部直腸

解答:cとd
解説:解剖からの出題で基本的な内容です。ミスすることなく確実に取りたい一問ですね。

腸間膜を有している腸管は、


胃、空腸、回腸、虫垂、
横行結腸、S状結腸


虫垂は忘れやすいので気をつけましょう!
では各選択肢を吟味していきます。
×a 一部、腹膜に覆われていますが、腸間膜はありません。
×b 腸間膜はありません。
○c 横行結腸間膜を有します。
○d S状結腸間膜を有します
×e 腸間膜はなく、また腹膜にも全く覆われていません。

では次の問題に行きます。

2. 気管切開の適応となるもの
を2つ選びなさい。(外科総論)


a.片側反回神経麻痺
b.長期間気管内挿管
c.痰喀出困難
d.胸水貯留
e.自然気胸

解答:b、c

解説:外科総論で熱傷・ショック・気管切開は超頻出事項であり、
必ず押さえなければいけません!
正解となる選択肢に関しては、何故それが正しいのかという

理由

まで含めて覚えるようにしてください。


では各選択肢を吟味していきましょう。


×a 左右両方の声帯が動かない、両側反回神経麻痺では
呼吸困難が著明であり、適応となります。

○b 長期間、気管内挿管をすると、循環障害・声帯麻痺・喉頭肉芽腫が誘発され、
また口腔内が不潔になりやすいので、気道感染の可能性が高くなります。

また、患者さんのストレスも大きくなるので長期に渡る気管内挿管が予想される際は
気道確保が確実な気管切開が選択されます。

○c 痰の喀出が弱い患者さんにはまず気管内挿管をしますが、
bと同じくその長期化が予想される際は気管切開に踏み切ります。

×d 胸水の貯留は気道とは無関係です。胸腔ドレナージによって胸水を抜きます。

×e 肺から空気が漏れることで起きる疾患であり、気道とは無関係です。
自然気胸の処置は、胸腔ドレナージ・ブラの切除です。

気管切開の手技に関してもしばしば問われるので、
ここでおさらいしておきましょう。


・緊急時⇒喉頭切開…輪状甲状靭帯を切開する。
ただし気道狭窄を起こしやすいので短期間にとどめる。

・成人⇒上気管切開…第2、第3気管輪にて

・小児⇒下気管切開…小児は首が短く、
顎が邪魔だから上気管切開は行わない

では最後の問題に行きましょう!!

3.川崎病で見られない所見
はどれか。(小児科)

a.5日以上続く発熱
b.眼球結膜の充血
c.化膿性の頸部リンパ節腫脹
d.血小板数の増加
e.赤沈の亢進


解答:c
解説::内科・外科・公衆衛生同様に
小児科と産婦人科は国試で頻出です。
この5分野から5~6割出題されます
(年度によってはそれ以上です)ので言い方を変えれば、
この5分野を極めれば合格に相当近づくのです。
それなので今からしっかりと小児科も対策していきましょうね!

本問は川崎病に関する基本事項であり、
落とすわけにはいかない問題です。

できなかった方はこの機会に復習しておいてください。
では各設問を吟味していきましょう。

○a その通り。主要症状の一つです。
○b これも主要症状の一つです。他に口唇の
紅潮・いちご舌などの所見が顔面部に見られます。
×c 頸部リンパ節の有痛性化膿性腫脹が約2/3の例で見られます。
○d 急性期の終わりから回復期にかけて増加することが多いです。
○e その通り。他の血液所見としては、急性期における
白血球数の増加とCRPの上昇が見られます。

この問題では出ていませんが、合併症として冠動脈瘤があり、
治療法としては免疫グロブリン製剤の大量投与と
アスピリンの内服が有効である、ということも押さえておきましょう。

いかがでしたでしょうか?
国試だけでなく、CBTや卒業試験でも頻繁に問われる
重要事項を今後も掲載・解説していきます!
早期から対策することで、余裕を持って進級し、そして国試合格を手に入れましょう!!

執筆:ドクター個別スクール講師 松本健一(医師)
監修:東京メディカルスクール 代表 岡田 優一郎
*内容に関しては免責事項です。各自成書でご確認ください。


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