2016年2月25日木曜日

歯科大生の定期試験対策


歯科大生の定期試験対策

定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジンの第12回目!!

「この問題がわからない…」
 そのような際には、学生どうしで気軽に投稿できる無料質問掲示板をお気軽にご利用ください。
http://www.21style.jp/bbs/dentalsc/



1.眼窩を構成する骨はどれか。すべて選べ。(解剖学)
a.頬骨
b.涙骨
c.篩骨
d.蝶形骨
e.口蓋骨
解答:a、b、c、d、e
解説:解剖学から、骨学に関する出題です。眼窩を構成する骨、全て言えますか?ここは定期試験・進級試験で意外と狙われます。
眼窩を構成する骨は以下の通りです。
・頬骨
・篩骨
・涙骨
・蝶形骨(上・下眼窩裂)
・上顎骨
・口蓋骨
・前頭骨
外科の骨折などの基本ともなる分野です。それぞれの骨の位置関係を確実に押さえましょう。

次いきましょう!!
2.生後18ヶ月ころに分化する情動はどれか。1つ選べ。(小児)
a.快
b.興奮
c.恐れ
d.嫉妬
e.得意

解答:d
解説:小児から成長発育の分野の情動について出題です。ここは皆さん大嫌いだと推測される分野です。
しかし、試験の出題者は大好きな分野なので、しっかりと押さえておきたい分野です。特に国家試験の必修で狙われます。
正しい情動の分化のしかた
新生児:興奮のみ
3ヶ月:興奮から快・不快が分化
6ヶ月:不快から恐れ、嫌忌、怒りが分化
1歳:快より得意・愛情が分化
1歳6ヶ月(=生後18ヶ月):不快より嫉妬、愛情より大人・子供へのそれぞれの愛情が分化
2歳:快より喜びが分化
5歳で情動の分化が完了(心配、恐れ、恥ずかしがり、嫌悪、不満、失望、希望が分化)
ここは運動機能の発達とともに確実に押さえられるようにしましょう!

お次!
3.放射線の生物学的効果と放射線障害で正しいのはどれか。1つ選べ。(放射線)
a.RBEは線エネルギー付与である。
b.LETとは生物学的効果比である。
c.放射線は、酸素の多い環境では効果が減弱する。
d.細胞分裂では、M期で最も放射性感受性が高い。
e.放射線被曝において、最も短期間で死亡するのは骨髄症候群である。

解答:d
解説:放射線より放射線の生物学的効果・放射線障害についての出題です。
東日本大震災以来、放射線被曝は社会的な問題となっています。
それを鑑みて、この分野は進級試験・卒業試験、国家試験などでの出題が予想されます。ここで正しく理解しましょう。

・LET:線エネルギー付与。電離放射線の運動の奇跡の単位長さあたりに付与されるエネルギー。
(大きいほど、体内に残るエネルギーが大きいので効果は大きくなる。)
・RBE:生物学的効果比。同じ生物学的効果を示すのに必要な対象となる放射線の線量に対する必要なエックス線の線量の割合。
(大きいほど、体内に残る放射線の度合いが大きいので効果は大きくなる。)
・放射線は、「酸素の多い環境・高い温度・高い線量率(単位時間あたりの線量)」で効果が大きくなる。
・細胞周期では、M>G2>G1>Sの順に感受性が大きくなる。(細胞分裂期に最も大きい。)
・急性放射性症候群
最も短期間で死に至るもの:中枢神経系症候群
最も低線量で死に至るもの:骨髄症候群

ラスト!
4.以下にクラスプの特徴を示す。当てはまるのはどれか。1つ選べ。(部分床)
・鉤尖はニアゾーンに設定される。
・環状型のクラスプである。
・鉤体はニアゾーンに設定される。
aリングクラスプ.
b.RPIクラスプ
c.ヘアピンクラスプ
d.エーカースクラスプ
e.バックアクションクラスプ

解答:a
解説:部分床から、クラスプに関する出題です。この手の話は試験に頻出であり、完璧な理解が求められます。
ニアゾーン:歯の欠損側、ファーゾーン:歯の非欠損側であることは大丈夫ですね?
一つ一つ条件を見ていきましょう。
1、鉤尖はニアゾーンに設定される・・・該当するのはa,c
2、環状型のクラスプである・・・該当するのはa,d
3、鉤体はニアゾーンに設定される・・・該当するのはa、c、d
以上より、全ての条件をみたすのはリングクラスプだけとなります。
RPIクラスプについて。これは近心レスト(R)、隣接面板(P)、Iバー(I)からなるクラスプです。
遊離端欠損限定で用いられ、環状のクラスプと比較して審美性、自浄性の面で優れます。
ちなみに、バックアクションクラスプは鉤尖、鉤体ともにファーゾーンに設定されます。
これを機に、クラスプの基礎をを固めましょう!!

いかがでしたでしょうか?
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