2016年2月18日木曜日

免疫学 定期試験対策の個別指導



東京デンタルスクール

歯学部1年~6年生の進級・CBT・
歯科医師国家試験対策の個別指導


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今回は組織や免疫学のミニ講義です。
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では、さっそく始めましょう!!

1.移行上皮が存在するのはどれか。1つ選べ。(組織学)
a.肺
b.気管
c.皮膚
d.小腸
e.膀胱


解答:e
解説:組織学から、上皮組織に関する出題です。
ここは定期試験でのヤマのひとつです。
上皮について、もう一度おさらいしましょう。上皮組織は以下の通りに分類されます。

1)    単層上皮…上皮細胞は1層

単層扁平上皮(平べったい):肺胞・血管内皮細胞など
(被覆・物質の受け渡しのイメージ)

単層立方上皮(サイコロ状):尿細管・汗腺導管・甲状腺
(物質のろ過、吸収など。尿細管と甲状腺を覚えよう。)

単層円柱上皮(円柱状):胃腸の上皮

2)    重層上皮…上皮細胞は複数の層に重なり合って存在
重層扁平上皮(平べったい):皮膚・口腔・食道・咽頭・角膜・膣など
(外来刺激に対しての保護のイメージ。)

重層円柱上皮(円柱状):尿道・唾液腺排泄導管

(液体の輸送のイメージ。尿道を覚えましょう。)

3)    多列上皮:基底膜上に配列する細胞は1層であるが見かけ上重層に見える

多列線毛上皮:鼻腔・気管の上皮(線毛による異物の排出)

4)    移行上皮:細胞の高さが変わるもの。

腎盂・尿管・膀胱。
膀胱は尿をためておく必要があるので、
容積の変化ができる移行上皮、というイメージを持ってください。



2.顎整形力を発揮するのはどれか。すべて選べ。(矯正)


a.ヘッドギア
b.チンキャップ
c.咬合挙上板
d.急速拡大装置
e.上顎前方牽引装置

解答:a、b、d、e
解説:矯正学から矯正装置についての出題です。
矯正装置は試験でしばしば出題されるので、確実に特徴を押さえましょう!

国試にも出ています!


顎整形力」とは?一言でいえば、「顎骨の形を変える力」です。
つまり、この問題は言い方を変えると、「顎骨の形を変えることができる装置はどれか?」
ということになります。
つまり、顎骨の成長を促進・抑制するもの両方を指します。
しっかり覚えて、確固たる得点源にしましょう!


3.多形腺腫でみられるのはどれか。すべて選べ。(病理学)



a.腺管構造
b.軟骨様組織
c.粘液腫様間質
d.扁平上皮化生
e.形質細胞様細胞

解答:a、b、c、d、e
解説:口腔外科より唾液腺腫瘍についての問題です。

唾液腺腫瘍の組織像は進級試験・卒業試験、国家試験などで頻出です。

多形腺腫の組織像には、様々なものがみられます。
腺管構造、軟骨様組織、粘液腫瘍間質なんかは皆さん知っていたかと思います。
d、eを選べたかどうかがこの問題のカギとなってきます。
多形腺腫では、形質細胞様細胞の出現や扁平上皮化生がみられることがあります。
このうち、扁平上皮化生については108回国家試験で出題されました。

病理組織像の知識は早い段階から身につけておきましょう!そしてしっかり診断ができるようになりましょう!


4.側方根管充填の際に最後に用いるのはどれか。1つ選べ。(歯内療法学)

a.Kファイル
b.プラガー
c.スプレッダー
d.ヒートカッター
e.アクセサリーポイント

解答:b
解説:歯内療法から、根管充填に関する出題です。

ここは流れを押さえておきたいところです。


側方根管充填の術式

1)仮封の除去
2)貼薬の除去
3)作業長の確認(aを使用)
4)根管洗浄、乾燥
5)メインポイントの試適(タグバックの確認)
6)シーラーの練和
7)シーラーを付けたうえでメインポイントの充填、側方加圧(cを使用)
8)シーラーを付けたうえでアクセサリーポイントの充填、側方加圧(c、eを使用)
9)ヒートカッターで根管口部でポイントの切断(dを使用)
10)プラガーで垂直に加圧(bを使用)
11)仮封
12)エックス線写真の撮影

しっかり流れを押さえましょう!



さあ、ラスト!!少し難しい問題です。


5.リンパ球について正しいのはどれか。1つ選べ。(微生物)


a.末梢血中ではB細胞よりもTリンパ球が多く含まれる。
b.Th2細胞はIFN-γ、IL-2、TNF-αを産生する。
c.マクロファージはIL-1によりリンパ球を抑制する。
d.T細胞は骨髄で分化する。
e.B細胞は胸腺で分化する。


解答:a

解説:微生物から免疫系についての出題です。

免疫系は試験でしばしば出題されるので、確実に特徴を押さえましょう!

さて、リンパ球には、大きく分けて胸腺で分化するT細胞と骨髄で分化するB細胞がありました。
T細胞はさらにヘルパーT細胞、キラーT細胞に分けることができ、

ヘルパーT細胞はTh1細胞とTh2細胞に分類できます。


Th1細胞がIFN-γ、IL-2、TNF-αを産生、Th2細胞がIL-4、IL-5、IL-6などを産生します。
マクロファージはIL-1によってリンパ球を誘導するんでしたよね?

「基本的だけれども、忘れがちなところ」です。しっかり覚えて、確固たる得点源にしましょう!


いかがでしたでしょうか?
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