2015年11月14日土曜日

臨床実地 外科 歯肉の違和感 108回歯科医師国家試験


臨床実地 外科
~108回歯科医師国家試験 過去問題~

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108回歯科医師国家試験 一部引用(厚生労働省)





















 今回は108回歯科医師国家試験から外科の臨床実地問題を
見てみましょう。


60歳男性のインプラントの違和感です。

3か月前とかなり前から違和感があり、その後
放置し、違和感が増大するという臨床家であれば
よく診査・検査が必要な疾患の可能性が高いと考えられます。


口腔内の写真をみると歯肉が荒れており、潰瘍
が確認できます。


この時点で既に癌を想起するということは臨床家
になっても重要です。


エックス線写真では大きな骨吸収はみられず、
病理生検を確認すると高分化型の扁平上皮癌がみてとれます。


インプラント周囲に存在する扁平上皮癌。


今回はこの対応の知識が問われております。


回答の中で誤答肢の中で最も危険なのは
インプラント除去術です。



インプラントを除去すれば出血し、癌細胞が
血流に乗り、全身転移ということも考えられます。




顎骨に生じた扁平上皮癌の治療は辺縁切除など
切除が基本となり、今回は範囲も限局していることから
dの下顎辺縁切除が解答となります。


この問題は勢い余って当日緊張してeにいかなければ
問題がないのではないと思います。


臨床実地は数を解くことも重要ですが、しっかりとした
知識やポイントを抑えることが重要です。

しっかりと勉強していきましょう。



東京デンタルスクール 塾長 岡田優一郎
日本大学松戸歯学部 卒業・歯科医師
学部長賞 受賞

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その熱意あふれる指導方針により大学や新聞、
雑誌やメディアなど多方面より講演・取材を頂いております。


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