2013年2月22日金曜日

歯内療法学 定期テスト・CBT・国家試験対策


歯内療法 定期テスト・CBT・国家試験対策


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<診査法>歯内療法が苦手な生徒さんは診査法もイマイチ。しっかり覚えよう!

問題)電気診は歯髄の生死を判定(出来るor 出来ない)

問題)温度診は歯髄の生死が判定(出来る or 出来ない)

問題)切削診は歯髄の判定が判定(出来る or 出来ない)

問題)麻酔診では歯髄の判定が判定(出来る or 出来ない)

問題)打診は根尖病巣の有無を判定(出来る or 出来ない)


歯髄の生死:歯髄の生死は抜髄・感染根管治療の判断など極めて重要です。

国試的に歯髄の判断は「電気診・温度診・切削診」です。

電気診は「ピリッと感じたら手を挙げてもらいます。つまり、神経が感じ

とっているのですね。温度も同様です。切削診はあくまで最終手段。


電気診:ペースメーカー禁忌。外傷後は一時的に反応しない場合がある。

温度診:温刺激(ストッピング)、冷刺激(アイス~など)

擦過診:露髄を確認したり、う窩のチェック

インピーダンス:深さや、根管の長さ、穿孔してるかなど 600kΩ異常ok15kΩ以下露髄

透明診:隣接面齲蝕、亀裂のチェック

麻酔診:患歯の特定

打診:根尖病巣の有無をチェック。骨性癒着で金属音。


<歯髄炎と根尖性歯周炎 ~抜髄と感染根管治療>

生徒さんが苦手とするのが抜髄と感染根管治療の違い。抜髄は歯髄炎に対して(歯髄壊死・壊疽を除く)、感染根管治療は根尖性歯周炎に対してするものです。実際に臨床の保険点数も異なります。生徒さんから治療手順が「臨床上同じようにしか見えなかった」と質問されます。この抜髄と感染根管治療は臨床上、手順が異なるというよりもその行う「目的」が異なっています。歯髄炎はあくまで炎症が起きている歯髄を取ること、感染根管治療は既に感染している歯質を取り除くことが目的です。そのため抜髄は神経を取ったら目的は達成ですが、その後の「根管充填をするために」拡大をしています!


次は、歯髄炎の分類をみてみましょう!



<歯髄炎の分類>

問題)急性化膿性歯髄炎は(冷 or 温)刺激で誘発される。

問題)慢性潰瘍性歯髄炎は食片圧入時に疼痛を「感じる or 感じない」

問題)慢性増殖性歯髄炎は「若年者 or 高齢者」にみられやすい。


歯髄炎の分類をしっかりチェック


歯髄充血、急性単純性歯髄炎、急性化膿性歯髄炎、慢性潰瘍性歯髄炎、慢性増殖性歯髄炎

↓          

歯髄壊死、歯髄壊疽→根尖性歯周炎


<歯髄炎の処置>

基本的には歯髄炎の処置は「抜髄」です。

しかし、軽度の場合には歯髄保存療法も行われたり、小児歯科では生活歯髄切断法も検討されます。歯髄保存療法には、歯髄鎮静法、間接覆髄法、IPC法、直接覆髄法があります。

直接覆髄法:感染していない場合に行われる。水酸化カルシウム

IPC法(暫間的間接覆髄法):軟化象牙質を除去すると露髄の危険性がある場合に行う。


<根尖性歯周炎>

問題)歯髄炎には抗生物質が有効で(ある or ない)

問題)切開の時期は波動をふれる(前 or 時期)に行う

急性根尖性歯周炎の処置方法の一つに咬合調整は(ある or ない)


急性単純性根尖性歯周炎:物理的刺激など

急性化膿性根尖性歯周炎:歯根膜期、骨内期、骨膜下期、粘膜期

慢性根尖性歯周炎:排膿・ろう孔


<根尖性歯周炎に対する治療>

根尖性歯周炎である以上、感染根管治療は最終的に行う必要があります。

急性根尖性歯周炎では、抗生物質、咬合調整、切開・排膿も検討されます。

慢性根尖性歯周炎のろう孔が消失しない場合、根尖通過法も検討されます。

臨床実地問題では、根尖通過法は正解になりにくく、よく検討したうえで選択!




<リーマー、ファイルの規格>

リーマーの規格はCBTに出題されやすく、国試でも忘れた頃に出題されます。

刃部の長さ:16mm

器具の長さ:21,25,28,31mm

先端の角度60-90

テーパー:1mmにつき2/100(0.02mm)ずつ太くなる

先端の太さ:号数×1/100mm


   60からは10おきになっていることに注意!

10紫  

15    45 白  90

20黄  50       100

25    55       110

30    60       120

35    70       130

40    80       140


<根管治療の薬剤>

洗う時 3%過酸化水素水、5-10%次亜塩素酸Na(無機質溶解)、EDTA(無機質溶解)

    フェノールスルホン酸、炭酸水素ナトリウム

    近年の臨床の歯科医院では、オゾン水などを用いて行っている場合も多い。

根管消毒剤

フェノールカンフル:殺菌作用、歯髄鎮静作用

パラモノクロロフェノールカンフル:フェノールカンフルより強く、持続

ホルムクレゾール:

ホルマリングアヤコール:鎮痛作用

ヨードホルム

クロラムフェニコール

水酸化カルシウム←近年の臨床の歯科医院ではコレ!








<歯の変色>

国試的には1歯の場合には「歯髄壊死」「ターナーの歯」、

複数歯の場合には「テトラサイクリン」「形成不全」を最初に連想するのがポイント

歯髄壊死:褐色・黒色

テトラサイクリン:褐色

エナメル質形成不全:白濁

象牙質形成不全:褐色(オパール) 褐色は形成不全歯に多い

ポルフィリン症:ピンク色

新生児メレナ:青色

ビリルビン代謝異常:緑色


<漂白法> 失活歯と生活歯でしっかり覚えよう。

失活歯:ウォーキングブリーチ法(過ホウ酸Na30%過酸化水素水)

生活歯:

バイタルブリーチ:表面漂白

ホフィスブリーチ:30%過酸化水素水、紫外線

ホームブリーチ:10~20%過酸化尿素+専用トレー


<外科的歯内療法>

歯根尖切除法:EBAセメント

意図的再植法

根尖尖切除術:根尖部の側枝、器具破折

根尖掻爬術:国試では答えになりにくいので、もし選択する場合にはしっかり検討

      異物や、根管充填剤が漏出ている場合の一部症例に適応


<偶発症>

皮下気腫:抗生物質投与、温罨法

器具の根管内破折:顕微鏡、バイパス形成、マセランキット、ヨウ素ヨウ化カリウム

髄床底穿孔:臨床的にはかなり治療が難しい

      水酸化カルシウム、接着性レジンセメント、グラスアイオノマーセメント

器具の誤嚥:顔を横に向けさせる。胸部レントゲン、排泄の確認


東京デンタルスクールは、月曜~金曜。そして土日も開講している個別指導ですので、東京都内、神奈川、
新潟からは土日に生徒さんなど来校されています。

関東以外からも航空機や新幹線で
ビジネスホテルに泊りがけで受講される生徒さんも
いらっしゃいます。例えば金曜日に東京に来られて、
土日に学習を行うということも可能です。

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