2013年1月18日金曜日

微生物学~医師・歯科医師・看護師のテスト対策~


微生物学まとめテスト 
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(月~日:am11:00~pm23:00)

<問題1> 1類感染症のうち、3つ挙げよ。




<問題2> 2類感染症のうち、2つ挙げよ。



<問題3>(かっこ)内に入るものを答えよ

日和見感染症は免疫力が低下しているときにおこり、各種ウイルスや、細菌、真菌などによるものがある。真菌としては(       )などがある。


<問題4>感染経路について以下の問題に答えよ。

微生物の感染経路は様々なものがあり、接触感染や、経口感染などをはじめ、

飛沫感染や、空気感染、性感染症(STD)などがある。

以下のうち、空気感染であるものに丸をつけよ。


風疹  結核 インフルエンザ 麻疹 伝染性単核球症


<問題5>垂直感染

垂直感染について経路を2つ挙げよ

               → 風疹、トキソプラズマなど

   産道感染        →HBV、クラミジア、ヘルペスなど

               →HTLV-1など


<問題6> 先天性風疹詩症候群

妊娠12週以内の妊婦の初感染によって先天性風疹症候群が生じる。

胎児の症状としては心奇形や、小頭症、精神発達遅滞、肝脾腫など

がみられるが、その他、重要な症状を二つ挙げよ。

     

     

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微生物学 まとめテスト2


<問題7> 節足動物による媒介

節足動物による媒介では以下のように様々なものがある。①と②に答えよ

蚊:日本脳炎、デング熱、フィラリア

ダニ:ツツガムシ病、ライム病

シラミ:発疹チフス

ノミ:発疹熱

   蚊による媒介のうち、キニーネ、メフロキンなどと関連する疾病を挙げよ。



   また、これはどの微生物の種類に分類されるか○をつけよ

細菌 真菌 ウイルス マイコプラズマ リケッチア クラミジア 寄生虫


COFFE BREAK>人畜共通感染症

ここで一息。様々な微生物の中にはヒトと動物を伝播する感染症があり、

人畜共通感染症と呼ばれている。息抜きに少しご紹介していきましょう。


トリ:オウム病

トリ・家畜→サルモネラ、カンピロバクター、リステリア、野兎病、

      O-157、エルシニア、ブルセラ、ペストなど

ネコ:トキソプラズマ、ネコひっかき病

ネズミ:鼠咬症、発疹熱、ライム病、レストスピラ症

ブタ:日本脳炎

哺乳類(オオカミ、リス、コウモリなど):狂犬病

サル:出血熱


少し息抜きをしたところで、次の問題に進んでいきましょう。


<問題8> ワクチン概論

   三種混合ワクチン(DPT)を挙げよ

   ポリオは現在注射で行うようになった(H24.9)これは生OR不活性ワクチン?


                      次ページ ワクチン続き



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<問題9>ワクチンの種類

以下のうち正しい方にそれぞれ○をつけよ。


   日本脳炎は(生・不活性)ワクチン

   風疹・麻疹は(生・不活性)ワクチン

   ムンプスウイルスは(生・不活性)ワクチン

   水痘は(生・不活性)ワクチン

   インフルエンザは(生・不活性)ワクチン

   BCGは(生・不活性)ワクチン

   B型肝炎は(生・不活性)ワクチン


<問題10>特徴のある舌症状


通称、イチゴ舌は川崎病と何のときに見られるか?


<問題11>腎障害と感染症

感染症のうち、腎障害と密接なかかわりがあるものがある。

例えば、ワイル病(レストスピラ感染)、熱帯性マラリア、ハンタウイルス感染

などだがある。食中毒の中で腎障害と最も密接なものを一つ挙げよ。


<問題12>グラム染色について①、②に答えよ


   グラム陽性は何色に染まるか?

(例:レンサ球菌、ブドウ球菌、肺炎球菌、クトストリジウムなど)

   グラム陰性は何色に染まるか?

(例:大腸菌、ナイセリア、クレブシエラ、緑膿菌など)


<問題13> 食中毒もっとも疑われる食中毒を答えよ

   調理師が数日前手をすりむき、手洗い不足。潜伏期3時間→

   焼き鳥の生焼け、潜伏期1週間前後、発熱→

   肉・生卵、潜伏期1~2日、発熱→

   魚介類、潜伏期12時間~1日→

   潜伏期2日~7日、末期に血便がみられることもある→

   缶詰、からしれんこん→               次ページ

微生物学まとめ 続き

<問題14>抗生物質 以下の問いに答えよ。


   ペニシリン系の発見者は?

   セフェム系は(肝・腎)排泄である。

   マクロライド系はクラミジアに(有効・無効)である。

   マクロライド系はマイコプラズマに(有効・無効)である。

   ニューキノロン系とフェンブフェンで起こる症状は?→

   テトラサイクリンと牛乳は一緒に(飲まない・飲んでも問題ない)

   クロラムフェニコールの代表的副作用2つ→        、

   アミドグリコシド系は(注射・経口)、で(水様・油様)である。


<問題15> インターフェロンについて以下の問いに答えよ。

   インターフェロンは抗ウイルス作用が(ある・ない)

   特異性が(ある・ない)

   慢性肝炎や一部の腫瘍に使われることが(ある・ない)

   副作用としては発熱、脱毛、間質性肺炎と一つ代表挙げよ。


<問題16>抗ウイルス薬はそれほど多くないが、①~③を答えよ

例:リバビリン      →インフルエンザ、RSウイルス、HCV

   (          )→単純ヘルペス、帯状疱疹ウイルス

   (          )→サイトメガロウイルス

   (          )→インフルエンザウイルス、他はリレンザ


<問題17>以下は何の微生物に作用するか?一つ○をつけよ

アムホテリシンとフルコナゾール→(細菌 真菌 リケッチア クラミジア)


<問題18>耐性菌 以下は何の抗生物質の耐性を獲得しているか

   MRSA

   VRE





                            次ページ


<問題19>Clostridium tetaniについて以下の問いに答えよ。

   日本語名を答えよ

この最近は土壌や錆びたクギなどを踏むことによって感染し、

1~3週間後には開口障害、その後、後弓反張などがみられる。

治療は呼吸管理、βラクタム系、発症後はグロブリンなど

   Clostridium botulinumの日本語名を答えよ。


<問題20>腸チフス

腸チフスは、経口感染で、東南アジアなどに多く1~3週間の潜伏期。

バラ疹、肝脾腫大、舌コケなどがみられる、除脈、好酸球はゼロになる。

    治療は何系の抗生物質が第一選択か?


<問題21>コレラ

コレラの潜伏期は2~3日、発熱・腹痛がみられないのが特徴である。

治療としては輸液やニューキノロン系・テトラサイクリン系抗生物質である。

    コレラには便の特徴がある。通称何と呼ばれているか?→


COFFE BREAK こんな微生物もいます>セラチア

セラチア(霊菌)→グラム陰性の桿菌、日和見感染、コロニーが赤色のこともある

ヘモフィルス感染症→グラム陰性の印金、呼吸器疾患の憎悪、中耳炎(小児)、

          細菌性心内膜炎症、STDの軟性下疳(Hemophilus ducreyi)


<問題22>百日咳

百日咳 Bordetella pertussisは名前の通り百日続くような咳ということからつけられた病名で、潜伏期は1~2週間。特有の咳発作がみられる。培地:Bordet-Gengou培地

    治療は一般的に何系の抗生物質が用いられるか?


<問題23>ハンセン病

ハンセン病の潜伏期は数年~数十年あり、治療はリファンピシン、DDS(ダプソン)

    ハンセン病は結核と同じ属の細菌である。何属か?

    これらは酸に染まりにくいが、染まれば濃く染まる特徴がある。通称、何菌?


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<COFFE BREAK>

○レストスピラ症(ワイル病)

らせん菌群に属する、感染したネズミの尿が淡水に排泄され経皮感染後、

1~2週間の潜伏期間を有する。症状は発熱、黄疸、腎障害、血小板減少、

筋肉痛、髄膜刺激症状などがみられる、治療はテトラサイクリン、ペニシリン


○ライム病

らせん菌群のBorrelia burgdorferiによる感染で、夏期に多くみられる。

ダニが媒介する、症状は1~3期まであり、後半、発熱、神経障害がみられる。

治療はテトラサイクリンやペニシリンが用いられる。


<問題24>梅毒

梅毒はSTDとして重要である。以下の問いに答えよ。

    以下の症状の経緯で2期と3期の症状を答えよ。

例 1期→無痛性硬結

  2期→      (3か月後)

  3期→       (3年後)

  4期→神経障害   (10年後)

    早期検査の名前は?

    晩期検査は?

    治療は何系の抗生物質を用いるか?


<COFFE BREAK>

○ノカルジア

ノカルジアは土壌に分布する好気性放線菌症。呼吸器感染が起こり脳へ進む(日和見感染)

治療ははストレプトマイシン、サルファ剤、リファンピシン


<問題25>アクチノマイセス

アクチノマイセスの特徴は菌塊形成(ドルーゼ)である。

治療は何系の抗生物質を用いるか?



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<問題26>ツツガムシ病について①に答えよ

ダニの一種であるツツガムシに吸血されることにより起こる。

1週間~2週間の潜伏期間後、発熱、発疹、全身的リンパ腫脹がみられる。

肝機能障害、Weli-Felix反応、痂疲化したさし口が存在する。治療はテトラサイクリン。

    微生物の種類は?


<COFFE BREAK>

○クラミジアトラコーマティス

STDや角膜炎として重要。1~2週間後に発症し、尿道炎・分泌物がみられる。

治療はテトラサイクリン、マクロライド、ニューキノロン系

Q熱 Coxiella burnettiの感染による。

穂菌動物から空気感染し、潜伏期は1~3週間、呼吸器症状、肝障害、心内膜炎

治療はテトラサイクリン、マクロライド、ニューキノロン、慢性型は予後不良。


<問題27>プール熱

プール熱としても知られる原因のウイルスは?


<問題28>腫瘍ウイルス

腫瘍ウイルスとしては様々なものが存在する。

以下の問題に答えよ

    EBウイルスの疾病→伝染性単核球症、上咽頭がん、(         )

    子宮頸がんを引き起こすウイルスの名称

    成人T細胞性白血病を引き起こすウイルス

    伝染性単核球症は通称KISSING DISEASEと呼ばれ、唾液を介しB細胞に感染する。

治療は対症療法だが、発疹を誘発する抗生物質を用いないように注意する。

この抗生物質は何系の抗生物質か?


<問題29>麻疹・風疹

麻疹ははしかとも呼ばれ、パラミクソウイルスに属するウイルスである。

感染後1~2週間の先夫期間後に発症する、合併症は難聴や脳炎などがある。

風疹は三日はしかとも呼ばれ、麻疹より一般的に症状が軽い。ワクチンは2種でMR

    麻疹の感染の様式を答えよ

    麻疹にて発症前に頬粘膜に白色の粘膜疹がみられる。名前は?

 

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<問題30>手足口病、ヘルパンギーナ

手足口病は3~4日の潜伏期を経て、集団で発生する。夏期に好発。

治療は対症療法で、髄膜炎の合併症の危険性がある。

原因ウイルスはコクサッキーウイルスA16や、もう一つは何か?

ヘルパンギーナは咽頭炎が特徴であり、コクサッキーA4など


COFFE BREAK>

○伝染性紅班(リンゴ病)

ヒトパルボウイルスB19の感染により、2週間前後の潜伏期のあと、顔面の蝶形紅班、

四肢のレース状の皮疹がみられる、妊婦の初感染では胎児水腫を引き起こす。

○流行性耳下腺炎

おたふくかぜと呼ばれ飛沫感染により起こり、潜伏期は2~3週間。

合併症としては無菌性髄膜炎などが起こることがある。成人では精巣炎の恐れもある。


<問題31> ノロウイルス

食中毒の原因として細菌以外にもウイルス性のこともある。

発熱、嘔吐、下痢などがみられ、治療は輸液や対症療法である。

    どのような食材を食べて感染すると教科書・試験的に取り上げられるか?


<問題32>エイズ(HIV感染症)

エイズの感染経路はSTD、垂直感染(胎盤)、血液製剤などによっておこる。

免疫が低下し、潜伏期間を経て免疫低下を引き起こす。治療は多剤併用療法(HAART

    HIVが持っている酵素の名前を答えよ

    HIVはどの免疫細胞に感染するか?

    エイズで日和見感染でなりやすい疾病を一つ挙げよ

(例:クリプトコッカス、結核、カンジダ)


 テストは以上で終了です。

お疲れ様でした。次ページでは最後1ページ微生物の世界のご紹介です。



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微生物学 最終ページ

微生物学の扱う範囲は非常に多く、覚える内容と、必修ではない内容があります。

今回のテストは微生物は一般微生物学で、歯科医師は口腔微生物学もあります。

前ページまでのテストも大学の定期試験、進級試験には出題される可能性はありますが、全て歯科医師国家試験に出題されるわけではありません。最後にチェックしていきます。


COFFE BREAK~その他の微生物~

○デング熱

ネッタイシマカが媒介し、東南アジア、カリブ、南太平洋などが流行地です。

1週間の潜伏期があり、発熱、発疹、リンパ節肥大などがみられ、重症例ではDIC

治療は対症療法、補液が中心になります。

○西ナイルウイルス

アメリカで流行拡大中。人畜共通感染症で鳥類にも感染する。

○クリプトコッカス感染症

土壌中のクリプトコッカス真菌がハトのフンで増殖し、吸入、髄膜炎、治療:抗真菌薬

○トキソプラズマ症

原虫のToxoplasma gondiiによる感染症。

妊婦は注意(子宮内感染、水頭症など、心奇形なし)

○クリプトスポリジウム

原虫による感染症。免疫不全患者で水様下痢。塩素消毒では予防できない。

○マラリア

ハマダラカ(蚊)によって媒介され、数週間の潜伏期。

三日熱、四日熱、卵型、熱帯型があり、熱帯型は重症になりやすい(腎不全、黒水病)

○寄生虫感染症

寄生虫感染症は、医学部でも講義数が減少傾向にあります。

看護師、歯科医師などは興味があれば各種セミナーに参加することで一部拝聴できます。

・糞線虫→九州に多く、下痢

・顎口虫→ドジョウやライギョの生食によって感染。皮膚爬行症(ひふはこうしょう)

・有鉤条虫→ブタを中間宿主。消化器・神経症状

・無鉤条虫→ウシを中間宿主

・広節裂頭条虫→サケ・マスを中間宿主、消化器、神経症状、ビタミンB12不足

・蟯虫(ぎょうちゅう)→夜間に肛門付近に産卵。診断はスコッチテープ法。


今回の内容以外には微生物はまだまだ存在します。

しかし、基礎医学として必要な内容はほとんど網羅してあります。

後は、これら以外に国家試験に出るような内容を国家試験対策時に行います。

東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城

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