2012年12月5日水曜日

歯科放射線学 定期試験・国家試験対策


歯科放射線学
~定期テスト・CBT・歯科医師国家試験対策~

東京デンタルスクール 岡田です^0^
http://www.dentist-school.com/

本日は、少し歯科放射線学のまとめ!
スペースの関係上、全体的な概論です。イメージをつかみましょう!

<X線とは・・・>
まず、エックス線(X-ray)とは・・・です。
放射線には、エックス線の他にもガンマ線など様々なものが含まれます。
中でもエックス線は、「間接電離放射線」です←かなり重要!

エックス線の発生の効率は1パーセント以下とかなり悪く、
ほとんどは熱に変わります。
なので、この熱を逃がすために絶縁油がヘッドに入っています。

エックス線のエックス線菅の中は「真空」になっていて、
フィラメント(タングステン)から出て、焦点(タングステン)に衝突します。

エックス線の特徴は物質を透過することはもちろん、
直進左様、電離作用(軌道から電子が飛び出す)、
励起作用(軌道が外側へ移動)、蛍光作用・写真作用などがあります。


<線量や線質>
エックス線には線量や線質が出てきて、特に線質はかなり重要です。
線質が、物質の透過性に影響してきます。
線質を表すには「半価層」という単語を使います。
この半価層が大きいと透過性が高いということになります。

放射線では鮮鋭度とコントラストについての理解も重要です。
鮮鋭度に影響する因子は様々ありますが、放射線学が苦手な人はまずこれを押さえよう!

<こんな時に鮮鋭度がいいよ^0^>
焦点が小さい!
焦点と被写体の距離が長い!
被写体とフィルムが近い!
増感紙は無い方がいい!(口外法(パノラマ)とか増感紙を使用しています)
散乱線は無い方が良い!(グリッドで散乱線を除去してコントラスト、鮮鋭度アップ!)

<現像>
現在はデジタル化が進んで現像している歯科医院は少なくなってきましたが、
現像→停止→定着→水洗→乾燥という流れは押さえましょう!

<放射線ってどのような影響を受けるの?放射線防護の重要性>
放射線というと健康えの影響も気になります。
最近ではデジタル化が進み被爆量が軽減されていますが理解が重要です(例:1/10)

国試では確率的影響と確定的影響に分けられます。
特に確率的影響は(がん・白血病)、遺伝子的影響の二つを覚えましょう!
強い放射線を受けると、

早期的な障害として放射線宿酔・皮膚や粘膜症状、唾液腺機能低下による
口腔感染症などが起きます。

晩期障害としては放射線骨髄炎、白内障、壊死などが起きます。
放射線は骨髄やリンパ組織、精巣・卵巣などの影響を受けやすいものから神経組織
のように影響を受けにくいものまであります。
悪性リンパ腫などは感受性は多くて悪性黒色腫などは低いというのはかなり重要です。
気になる扁平上皮癌は・・・中程度です。

放射線防護としては放射線からの発生の距離や被爆時間などが重要で、
防護には鉛が使われます。原子番号が大きい方が良いです^0^

<具体的なエックス線の撮影法>
エックス線の撮影法について少しご紹介です。
通常の歯科医院で使う撮影法はパノラマと二等分法です。
パノラマは顎関節の関節突起や上顎洞、全体的な観察に適しています。
また、平行法もインジケーターという器具を用いて撮影するのが重要なポイントで、
歯では隣接面う蝕、辺縁性歯周炎などが写ります。
咬翼法では主に歯の隣接面、咬合法では、のう胞や骨折、そして唾石を見ます!

矯正などを除き、通常の歯科医院ではあまり用いることの少ない口外法についてもご紹介です。
ここで外せないのがWaters撮影法です。これはかなりインパクトのあるエックス線像です。
なんといっても上顎洞の観察に優れています。
後頭前頭撮影法(PA法)では、鼻腔や下顎の角部などの撮影に優れます。
しかし、なんといっても左右対称性を見ます。
外には胸骨弓をみる頭部軸方向撮影や、他にも種類があるので正常像を後で本でチェック!

<CT・MRIとシンチグラフィ>
なじみが深いCTとMRIのご紹介です。
まず、CTはエックス線を多方向からとったもの。
MRIは磁場を利用して撮影したものという基本原則を押さえましょう。

そのため、CTでは全体的な観察や骨を見るのに優れていて、
MRIは軟組織を見るのによいといわれていますが、
最近のCTは撮影時間が短く、かなり軟組織なども捉えられます。

テストでは
CT 空間分解能に優れる
MRI 組織分解能に優れる

と出題されます。
CTは最近ではかなり早く撮影することが出来る機会があり、救命救急の
場所などで活躍していますが、当然ながら被爆があります。
このときの基準となるCTの0値が「水」というのが重要です(空気と間違えないで!)

次にMRIをご紹介です。
通常、ヒトの体の水素原子は異なる方向を向いています。
しかし、磁場をかけると同じ方向を向き、その後戻る弱い磁波を読み取っています。
なので、被爆しないことが特徴なのですね!
しかし、磁場があるのでペースメーカーや脳クリップなどをしている人は使えません!
また、撮影時間が長く、閉所恐怖症の人はかなり苦手という人がいます。

次、シンチグラフィの紹介です。
シンチグラフィは放射線同位体の物質を投与して、
骨であれば99mTc-MDP、唾液腺(99MTc-O4)、腫瘍・炎症(67Ga)
を静脈内に注射します。
そのガンマ線を読み取るものです、骨髄炎や腫瘍などよく国試に出てきます。
ちなみに、シンチグラフィをCTみたいにしたものがSPECTと呼ばれます。

様々な撮影法を紹介してきましたが、被爆の無い超音波検査、
数少ない医療機関だけで受けられるPET(陽電子撮影法。ガンマ線)などもあります。


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