2012年8月12日日曜日

口腔医科学会 認定医

口腔医科学会認定医

昨日2012年8月11日に口腔医科学会の認定医
の講習を受講してきました。

場所はお台場のテレコムセンターの近くの会議室。

参加されている先生方は皆さん勉強熱心な様子が伝わってきました。

講師は日本大学松戸歯学部の山口秀紀先生(歯科麻酔・生体管理学 講座)でした。
塾長の母校も松戸で、先生の麻酔科の口頭試問を受けたことがあります。

講義は多岐にわたり、学部・研修医の頃はまた違った
視線で非常に勉強になりました。

<塾長メモ>

・ヒヤリ・ハット事例は共有することが重要。
・先に予測!
・医療機関、会社の評価はスタッフ一人でも十分に左右される。

・血管迷走性反射
→バイタルを確認して下肢拳上して酸素投与。
回復が遅れるようならアトロピンやエピネフリン投与。

・今一度問診票で既往歴・現病歴を確認。

・狭心症
→まず酸素投与して薬物投与

・治療中にトラブルが起きやすい疾患
呼吸器疾患(喘息など)
内分泌疾患(糖尿病など)→問診、血糖値、HbA1c
循環器疾患(糖尿病など)

・医療事故防止はハード面、ソフト面などあらゆる視点から考える。
マニュアルを作り、マンパワーではなく、システム作りが重要。

・投薬忘れや、治療部位のチェックは確実に行う。

・血液や唾液が施術者の眼に入らないようにゴーグル

・本番では日常のの100%発揮はできない。
→研鑽を積む必要がある。

・パニックにならない。深呼吸

・日頃からスタッフ間の共有、スタッフトレーニング(救命処置なども)

・ウイルス感染率(針刺し事故など、すべて「約」)
HBV 30%
HCV  3%
HIV   0.3%

・片づけの際にも針刺し事故多い
(二重グローブなど対処)

・タービンやスケーラーなどにも注意

・サンダルはつま先が覆ってあるほうが良い。

・B型肝炎の針刺し事故
→すぐに流水・石鹸で洗い、24時間以内に高力価免疫グロブリン投与
(歯科医師会と病院連携)

・HIV治療→多剤使用療法(Haart)

・高齢者(高血圧の患者さんの可能性)→血圧測定

・局所麻酔はリドカイン入っている。

・コントロール不良の高血圧患者さん→内科にてコントロール

・イヤーロールクリーゼ

・early morning syn
→朝が痛む、午後に診療予約

・RPP(Rate Pressure Product)
→心臓の酸素需要。最高血圧×心拍数
注意12000~(虚血性心疾患患者は以下が良い)
危険20000~

・狭心症
酸素投与 5-6l/min
ニトログリセリン、硝酸イソソルビド

・PT-INR3以下ならば注意しながら、
止血を確実に行える状態で通常の観血処置ができる可能性

・抗血小板薬→バイアスピリン、チクロピジン

・抗凝固薬→ダビガトラン、ワーファリン
ダビガトラン(商品:プラザキサカプセル)はビタミンK食品の
影響を受けにくいといわれている。

・心疾患の評価 
NYHA(NewYork Heart Association)分類→Ⅰ~Ⅳ
hugh-JONES分類→Ⅰ~Ⅴ
(Ⅱであれば内科医連絡してモニター下、準備下で低侵襲)

・(噂話)昔の病院はエレベータがなく、
1F 内科
2F 外科
そのため、2Fの階段が登れない(呼吸器・循環器問題など)
は1Fでコントロールした状況を作る。
(このお話は先生の知人の先生の雑談というお話です。
NYHAの分類など覚えにくいですが、非常に覚えやすくなります。

・ヒトの血糖値
血圧が下がるとあくびや発汗など
急激に下がった場合には100mg/dlでも低血糖症状が出ることがある)
歯科中は高血糖より低血糖の可能性が高い。30mg/dlなどでは意識消失

・糖尿病の患者さん
→食事、ジュースの後にアポイント(低血糖状態を防ぐ)
ブドウ糖10gの準備が望ましい。ジュース「オロナミンC」有効

・喘息の患者さん
酸性NSAIDs避ける
ステロイド長期は注意(易感染)
発作には患者さんが持っているβ刺激薬、ステロイド
β刺激薬やテオフィリンはアドレナリンと注意

・全身疾患がある患者さん
患者さんが持っているアイテム、薬が重要(薬、手帳など)
内科の先生の意見を聞く

・AED
出来れば8歳以下の子供は小児用パット
解析中には触らない
意識が回復しても救急隊がくるまでAEDを外さない
あえぎ呼吸は呼吸ではない→胸郭の動きを見よ!!


昨日は、医療安全、治療の際の安全、AEDと
1日でかなり幅広い内容の講義で非常に勉強になりました。

特に全身疾患の患者さんのポイントや、
AEDでのあえぎ呼吸(死戦期呼吸)ではまだ処置を
続けなければならないということは改めて実感しました。

この呼吸の際に続けるということは意外と医師や医療職
の方でも改めて新鮮に感じることがあるのではないでしょうか?

このように認定医試験や講座は非常に勉強になります。

本日は、塾長は薬理学の授業を午後に行いました。
分かりやすい、ためになる授業を行っていくことを目標に精進します。

東京デンタルスクール→歯学部の定期試験対策、CBT、国家試験対策
看護国試ゼミナール→看護学生の定期試験対策、国家試験対策
解剖生理学スクール→柔道整復師、マッサージ師、整体師など医学講義

東京・埼玉・千葉・茨城・神奈川の関東を対象に、
本校舎(足立区)や、家庭教師での授業を行っています。

ぜひお気軽に資料請求・お問い合わせください。

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