2012年7月30日月曜日

看護 定期試験 消化器


看護消化器 東京看護国試ゼミナール

東京デンタルスクール 解剖生理学スクール

今回は消化器のメモを公開です。
東京看護国試ゼミナールでは基礎医学から看護師による
アセスメントまで行っています。

<口腔周囲・食道>

唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)

食道の長さ25cm

食道の生理的狭窄部(食道入口、左主気管支交叉部、食道裂孔部)



<胃>

入口:噴門、出口:幽門

主細胞→ペプシノーゲン

壁細胞→塩酸

G細胞→ガストリン(幽門部)



<小腸>

十二指腸・空腸・回腸

小腸:パネート細胞(好酸性顆粒)



<大腸>

上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸

上腸間膜動脈、下腸間膜動脈



<消化酵素>



<腸内細菌>

腸内細菌→ビタミンKを合成するものもいる!



<排便>

内肛門括約筋→平滑筋

外肛門括約筋→横紋筋



<便秘>

ライフスタイルと繊維質



<下痢>

消化不良、アレルギー、感染、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、腫瘍など



<下血・血便>

下血→上部消化管 黒色

血便→下部消化管



<吐血>

食道静脈瘤→S-B(ゼングスターケンブレークモア)チューブ

胃洗浄→生理食塩水

対応→ショック予防、窒息、止血。バイタルが重要



<悪心・嘔吐>

延髄の嘔吐中枢

原因:脳圧亢進(腫瘍・出血)、薬物、妊娠中毒、消化器疾患、乗り物酔いなど

マロリーワイス症候群



<腹痛>

食後→胃潰瘍

食前・空腹→十二指腸潰瘍

脂っこいものを食べた後の痛み→胆道系疾患を疑う



<食道がん>

95%が扁平上皮癌

原因:不明(アルコール、喫煙、食事、バレット食道(円柱上皮)、アカラシアなど

疫学:60歳以上の男性

リンパ行性転移が多い(肺転移など)→予後不良

放射線感受性高いものが多い

症状:初期(しみる、前胸部痛)、嚥下障害、嗄声

検査:造営、ルゴール染色(正常組織は染まる)、生検

治療:併用した治療

看護:全身状態、呼吸、IVH、喀痰、禁煙、術後2、3日は唾液は出す(嚥下させない)

術後は胸腔ドレーン、ネブライザー、後出血注意、縫合不全注意など



<食道静脈瘤>

肝硬変などが原因

症状:大量出血、ショック、肝不全、検査:造影、内視鏡

治療:EIS(内視鏡的硬化薬注入療法)、救命処置、内視鏡手術、S-Bチューブ

看護:刺激少ない食事、安静、排便コントロール、バイタル、バルーンの調整など

<アカラシア>

疫学:食道がんより若年

嚥下障害(冷たいもの、ストレスで憎悪)

一般的に予後良好だが、栄養障害や誤嚥による感染などで予後不良、

栄養状態を良好に保つことが重要



<ヘルニア>

・食道裂孔ヘルニア

肥満者、高齢者などに多い

食後に嚥下困難、胸やけ、心窩部痛など

食事は少量ずつわけて、すぐ横にならないようにする

・鼠径ヘルニア

乳幼児、壮年期以降の男性

ときに手術が行われ、腹圧の上昇を避けるようにする



<消化性潰瘍>

ヘリコバクターピロリ菌

十二指腸潰瘍→20~40代

胃潰瘍→40~60代

症状:嘔吐、心窩部痛、消化管出血

筋性防御、ブルンベルグ兆候、三日月状のガス→緊急手術

検査:造影でニッシェ(組織欠損部にバリウムがたまる)

治療:安静、禁煙、食事、薬物、外科など

穿孔後8時間をこえると死亡率が著しく増加する

看護:ストレスを避ける、栄養指導(刺激物を避ける)、バイタルなど観察



<胃がん>

90%以上が腺癌

疫学:50~60代 男性

ボールマン分類

シュニッツラー転移:ダグラス窩への転移

クルッケンベルグ腫瘍:ラン相転移

ウィルヒョウ転移:左鎖骨上窩転移

血行性転移:肝臓が多い

症状:無症状、もたれ、心窩部痛、膨満感など

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続き 胃がん

検査:造影、内視鏡

治療:基本的に外科、内視鏡下の手術、

再建方法:ビルロートⅠ法、ビルロートⅡ法、ルーY

看護:消化の良い高カロリー食、術後の腹式呼吸、縫合不全に注意、

胃チューブ(自己抜去しないように指導、チューブの位置)

術後の膨満感:腸蠕動運動亢進薬、腹部罨法、浣腸

チューブ抜去:腸蠕動音の回復、発熱、縫合不全がないことを注意

食後30分~1時間はファウラー位

縫合不全に注意→3日目以降(発熱、頻脈、ドレーンの異臭など)



<ダンピング症候群>

早期ダンピング症候群:食後20分~30分。発汗、頻脈、悪心など

晩期ダンピング症候群:食後2~3時間、発汗、倦怠感など

食事回数を増やして1回の量を減らす



<クローン病>

原因不明、10~20歳代の若年層に多い

症状:下腹部痛、下痢など

治療:栄養療法、薬物療法、在宅経腸栄養療法(HEEH

看護:合併症の痔、膿瘍をチェック、医療費補助の申請など



<潰瘍性大腸炎>

原因不明、若年成人、10年以上続くと大腸がんが好発

症状:下痢、血便、発熱、貧血など

合併症:中毒性巨大結腸症など

検査:造影、内視鏡など

治療:内科と外科、重症でステロイド

看護:食事(乳製品は禁忌)、ストレスに注意、下血・下痢が激しい時は絶食



<薬剤性大腸炎>

偽膜性大腸炎、出血性大腸炎、MRSA腸炎







次ページ 大腸がん



<大腸がん>

95%以上が腺癌

日本では直腸癌が多い(続いてS状結腸)

60歳代にピーク

近年増加傾向(食習慣の欧米化)、転移は肝臓が多い

症状:血便、腹痛、腹部腫瘤

検査:免疫学的便潜血反応、直腸造影(apple core sign)、確定は生検

マーカー:CEA,CA19-9

治療:手術、再建

看護:検査前は腸内容物を減らす、縫合不全の予防、ストーマの説明

術後:感染予防が重要、イレウスに注意



<ストーマ>

本人が見ることができるセルフケアしやすい位置

皮膚のくぼみ、瘢痕、上前腸骨陵を避ける位置

腹直筋を貫く位置

腹部脂肪層の頂点

臍より低い位置



<大腸ポリープ>

腫瘍性と非腫瘍性



<虫垂炎>

症状:妊婦や老人では典型的な所見が出ないことがあるので注意が必要

腹痛、悪心、嘔吐、便秘、初期は心窩部痛、やがて右下腹部痛

検査:八卦球増加

マックバーネ点、ランツ点、クーメル点

術前:下剤・浣腸は原則禁忌

術後は流動食をはじめて普通食に戻す

腹壁瘢痕ヘルニアになりやすいので術後1ヶ月は激しい運動はしない









次ページ 急性腹膜炎

<急性腹膜炎>

腸管穿孔や、機械的刺激などにより発症した腹膜炎。急性腹症

重症ではショック、DIC、多臓器不全を引き起こす

症状:腹痛、発熱、腹膜刺激症状(筋性防御、ブルンベルグ兆候)

検査:血液検査(炎症反応)、エックス線検査、エコー,CT

治療:抗生物質、輸液、ドレナージ、手術



<痔核>

誘因:妊娠、立ち作業、便秘など

症状:出血、出血が長期で貧血、疼痛

治療:硬化両方、手術、内痔核の手術(ミリガン・モルガン法)

看護:術前は下剤や浣腸、術後疼痛がある場合にはシムス位、

刺激の少ない食事、規則的な排便、術後早期から肛門の清潔(座浴)



<イレウス>

機械的イレウス(閉塞・絞扼)と機能的イレウス(麻痺・痙攣)

機械的イレウス→腸雑音の亢進、金属音、蠕動不穏

麻痺性イレウス→超雑音の焼失

検査:腹部単純X線(腸管ガス像、鏡面像形成(ニボー)

イレウスの合併症→脱水・電解質異常と敗血症→ショック

絞扼性イレウスの場合には緊急手術の適用となる。

看護:安静、電解質の補正、体位、腸運動の確認

痙攣性イレウスに腹部マッサージは禁忌


<過敏性腸症候群>

ストレス、腹痛を伴う便秘と下痢

精神的な治療と薬物療法、生活指導



東京看護国試ゼミナール 看護学生の定期試験・国家試験対策
東京デンタルスクール 歯学生の定期試験・CBT・国家試験対策
解剖生理学スクール 柔道整復師、理学療法士などの医系学生、整体師、カイロなど


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